真壁鈴音役 内田有紀インタビュー

『もっと、もっと水絵にハマってください(笑)』
インタビューを読む↓
  • 悪気がないから、余計に怖い。
  • 最初にプロットを読んだときは、まだ水絵役は誰か決まっていませんでした。誰が演じるにしろ、この役は難しいし大変だろうなと思っていましたが、池脇千鶴さんが演じてくれると聞いて、「大変だろうな」という思いは吹き飛んで、とても楽しみになりました。そして、私の想像以上に池脇さんが演じる水絵は、怖かった(笑)。笑って話しかけてくるのに、何か得体の知れない恐怖を感じます。
    第1話のラストで「新しいの買ってきたの。だからこれ、返すね」と水絵がニッコリ笑ってはぶらしを返しすシーンは、ゾクッとした人も多かったと思います。そのあと、訪ねてきた柳井さん(尾美としのり)を勝手に家に上げていましたしね。
    使ったはぶらしを返したり、何の断りもなくお客さんを家にあげたりする水絵に、鈴音は違和感や薄気味悪さを感じます。でも、水絵にはまったく悪気がない。悪気がないどころか、良かれと思ってやっている。そこに、このドラマの怖さがあります。でも、まだまだこれは序の口。第2話以降の水絵はもっともっと怖くなっていきます。ぜひ、そんな水絵にハマってください(笑)。

  • ただ怖いだけのサスペンスではない。
  • 鈴音と水絵のシーンは、いつも疑惑や不信感が漂う張り詰めたシーンばかりですが、古書店の灘さん(金子ノブアキ)が登場するシーンは癒されますね。ドラマを見ていてもそうだけど、撮影のときも金子さんとのシーンはホッとできました。さい疑心をもつことなく、誰かと話したり笑ったりできるって、しあわせなことなんだなと思いました。
    ドラマはこれからいろんな人物が複雑に絡んでいきます。鈴音は水絵にどう対処するのか?柳井さんとの関係は?灘さんとは何か進展がある?そこにまさか水絵が絡んでくる?など、ドキドキしながらドラマを楽しんでいただければと思います。

放送では第1話が始まったばかりですが、じつは撮影はすべて終了しています。最終話の撮影を終えたとき、水絵によって精神的にボロボロにされていく鈴音を演じていたにもかかわらず、私は言葉にならない爽やかさを感じました。鈴音と水絵の間に人間としての濃密なふれあいがあり、最後には女同士の共感を得ることができたと思えたからです。
この作品は、ただ怖いだけのサスペンスではなく、日々の生活に悩みながらも前向きに生きる人々の人間ドラマとしての要素もたくさん詰まっていると思うので、ぜひ最後までドラマを楽しんでご覧ください。

閉じる↑
『一度観たら、
次を観なくてはいられないドラマです』
インタビューを読む↓
  • 描かれているのは、日常に潜む怖さ。
  • 私が演じる鈴音のマンションに、高校時代おなじ合唱部で同級生だった古澤水絵(池脇千鶴)が、20年ぶりに訪ねて来るところからドラマは始まります。頼る人も寝る場所もないので泊めてくれと言われ、いきなりの深夜の訪問に違和感を感じながらも母子を泊める鈴音。そこから、彼女の生活のリズムや仕事のペースがしだいに乱され、侵食されていきます。
    でも、ドラマで描かれているのは、ごく普通の日常です。奇妙だなと思う出来事はいくつもあるけど、悲惨な事件や怪奇的なことが起こるわけでありません。淡々とした日常の中に忍び寄る恐怖、それがこの作品のおもしろさだと思います。

鈴音は脚本家という少し特殊な仕事をしていますが、ごく普通の感性をもった女性です。そして水絵も、子どもを抱えながら職探しをしているというつらい状況にはあるけれど、常軌を逸した人ではないし、きっとどこにいてもおかしくないような女性です。ただ、2人の価値観にはズレがあり、生活環境がまるっきり違う。そんな女性2人が生活を共にすることで、なんとも言えない違和感や居心地の悪さが少しずつ大きくなっていき、やがて鈴音の平穏な日常が水絵によって侵されていきます。
こういうことって、誰の身に起こっても不思議ではないことですよね。自分のいつもの生活が根底から覆されていくような気持ち悪さ・・・けっして、絶叫するような怖さではないけれど、だから余計にうすら寒い怖さを感じるのだと思います。

  • 女同士のバトルって、私、大好きなんです(笑)。
  • 最近のドラマでは、女子会などで女性たちが本音を言い合って楽しんでいるシーンはよく見ますが、女同士が互いの生活圏に踏み込んでここまで赤裸々に本音をぶつけ合うドラマって、あまり見ないような気がします。
    水絵はどんどん鈴音のテリトリーに入り込んでくるし、無神経だと思えるようなことも平気で言ったりするので、鈴音もカチンときて言い争いになる。しかも、きれいごとではなく、胸の奥深くにあるような気持ちもストレートにぶつけ合い、激しく言い争う。こういうシーンを演じるのは、体力的にも精神的にも疲れますが、視聴者の方には楽しんでもらえるのではないかと思います。私は、腹の探り合いを含めて、女たちがケンカするドラマって大好きです(笑)。女性は、鈴音か水絵のどちらかに肩入れして「そうだ、そうだ!」と楽しんでほしいし、男性には37歳の女性たちが何を考え、何を感じながら生きているのか知ってほしいと思います。

  • 魅力的なキャラクターが見どころです。
  • この作品では、鈴音と水絵以外にも、鈴音の不倫相手であるドラマ・プロデューサーの柳井さん(尾美としのり)、近所で古書店を営む灘さん(金子ノブアキ)、鈴音の親友でカフェ店主の美穂子(市川実和子)など、際立ったキャラクターが登場します。そして、彼らが鈴音や水絵と絶妙な人間関係をつくっていきます。
    個性的なキャラクターたちがおもしろく配置されていれば、意外性のある出来事や大きな展開がなくても、ドラマっておもしろくなるのだなと鈴音役を演じて改めて実感しました。

鈴音と水絵のシーンでは、ご飯を食べたり、一緒にワインを飲んだり、何気ない会話をしていても、ご覧になる方はついつい「それって、本心だろうか?」「水絵はだまそうとしてるんじゃないか?」と疑心暗鬼になってしまうかもしれません。1話29分のドラマですが、観終わった後はちょっと疲れるかもしれませんね(笑)。でも、その疲れと得体の知れない怖さがクセになって、一度観ると次を観なくてはいられないドラマになっているので、ぜひお楽しみください。

閉じる↑


すべての番組情報を知るならーNHK ONLINE
NHKのすべてのドラマ情報がここに!NHKドラマ
毎日更新!撮影裏話が盛りだくさん! ドラマスタッフBLOG
見逃した!!と思ったら-NHKオンデマンド