2020年

2020年2月4日(火)
苦しいときも一緒に、だから…
虐待・貧困支援 高橋亜美

2018年に児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は約16万件に上り、過去最高を更新した。子どもを保護し、支えていく児童養護施設や自立援助ホームなど施設の重要性が改めて問い直されている。

だが、見落としがちな現実がある。

それは、かつて虐待を受けた人びとのアフターケアが十分ではない、ということ。"心の傷”をひとりで抱え、社会に適合できず、自殺に追い込まれる人もいる。彼らの支援に取り組んできたのが、高橋亜美(46)。彼女が所長を務める相談所(東京・国分寺)には年間3万件に上る相談が舞い込む。相談を受けると、高橋は依頼者のもとに赴いて話を聞く。徐々に心の壁を取り払い、根幹にある問題を取り除くための手段を講じていく。行政や弁護士・医師などに取り次いだ後も連絡を取り続け、そっと寄り添い続ける。彼女が目指すのは、その人が自尊心を取り戻し、再び社会で生きていくきっかけを作る「伴走型支援」だ。

高橋自身、幼いとき虐待を受けた過去がある。「苦しい時期を乗り越えられたのは、自分を認め、受け入れてくれる居場所があったから。”自己責任”“失敗は許さない”という社会で生きる彼らに、寄り添い続けたい」と語る。

かつて虐待を受けた人たちを、どう支えていくのか。高橋の活動に密着し、見落とされてきた問題を深く掘り下げていく。最前線の記録。

#もしかしてしんどい? #虐待を考えるキャンペーン
https://www4.nhk.or.jp/kodomo-pj/

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