2019年

2019年7月23日(火)
家電の命、最後まで
電器店主・今井和美

メーカーですらさじを投げる故障家電を、95%以上という驚異的な成功率で再生させる男がいる。電器店主、今井和美(60)。今井が営むのは、三重の山深い里にある小さな電器店。そこにはもう修理できないと断られた家電が全国各地から送られてくる。その数は年間数百件、行き場をなくした家電にとっての最後の病院だ。20年前の食器洗い乾燥機、30年前のコンピューター、40年前のカセットデッキ・・・。販売が終わり、部品すら調達できない家電を、今井は驚くべき修理技術でよみがえらせる。町の電気屋さんが消えゆく中、修理一筋50年、時代や環境に流されることなく貫いてきた信念と流儀に迫る。

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