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これまでの放送

W杯直前スペシャル 2014年6月9日放送

独占インタビュー エースの覚悟 プロサッカー選手・本田圭佑



この世に、天才などいない

「ゼロとは僕は言わないですけど、天才なんかこの世の中にほぼいないと思っています。才能の差は若干なりともあるというのも認めます。ただ若干でしょう?っていうことを僕は言いたいです。
ライオンと格闘するわけじゃない。馬と競争するわけじゃない。「あいつが別の生き物だ」とか、「あいつだから」っていう考えは馬やライオンにすればいいんです。そんな天と地がひっくり返るほどの差はないでしょう?って。
だから僕よりも才能のある選手に僕は今までも勝ってきたし、なぜならそんな差はなかった。でも「その差は大きい」と見るか、「越えられるもの」と見るかは自分しだいなんです。それをみんな自分の限界を決めてしまって、挑戦することをやめてしまうんです。だから夢がかなわないなんていうことになるんです。
「夢がかなう」とは僕は子どもたちに言ったことはないですよ。「大きな夢を持ってください」と僕はいつも言うんです。なぜそれを言うか。「絶対にかなう」っていうふうには僕は言ったことも1度もないし、ただ頑張ればかなう可能性があるわけですよ。頑張るということは自分で決められるんです。頑張るか、頑張らないかは。だから「その夢をかなえる可能性があるかどうかは、あなたしだいですよ」って言う。常にチャンスはその本人にあったほうがいいと思うんです。ただ、がんばるつもりがないなら、夢はかなうわけがないんです。
僕はどんな人にも、どんな位置に今いる人でも、チャンスはあると思う。それを目指すかどうかは明日からじゃなくて、今日決めるんです。やれることは今日からあるんです」

写真2014年4月、本田はロングインタビューに応じた。「プロフェッショナル」によるインタビューは2013年2月以来3度目。新天地ミラノで、1時間にわたって、現在の心境を語った。


プロフェッショナルとは…画像をクリックすると動画を見ることができます。

自分にとってのプロフェッショナルとは、自分がしている仕事に対して真摯(しんし)であること。すなわち一生懸命であること。まじめであること。それが僕にとってのプロフェッショナルです。まじめってだけで十分プロフェッショナルだと思います。

プロサッカー選手 本田圭佑