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これまでの放送

スペシャル 2012年12月29日放送

イチロースペシャル2012 メジャーリーガー・イチロー



バッティングは生き方

イチローは昨シーズン、かつて経験がない深刻な不振に陥った。10年連続で達成してきた年間200本安打もオールスター出場もゴールドグラブもすべて失った。不振は今シーズンも続き、メディアからは年齢的な衰えを指摘する声も相次いだ。通常スランプに陥ったバッターは狙い球を絞り、甘い球を待つのがセオリーだ。だがイチローは、イチローらしい「攻めるバッティング」を貫き、相手投手の決め球に真っ向勝負を挑み続けた。自らのバッティングについて、イチローはこう語った。「瞬間的に結果を出すために、自分が信じているものを崩してしまうということは、自分の生き方も否定してしまうということ。結果を出すためにいろんなことをしますが、姿勢というものが変わってしまうと、もうバッターボックスに立つ意味はない。これは生き方に通じるものなんです」。

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プロフェッショナルのこだわり

トレーニングマシン

ヤンキースに電撃移籍したイチロー。ほとんどの荷物はシアトルにおいてきたが、何より大切だというものを特別にニューヨークに運び込んだ。それは特殊な設計で作られたトレーニングマシンだ。このマシンによって、イチローは全身に神経の行き届いたしなやかな身体を作り上げている。「僕を支えてくれているものです。大人になって体が成長していくと誰もが体内センサーを失っていく、特に無理やりバランスを崩して筋肉を大きくしている人たちはどんどんセンサーが壊れていって、わからなくなるんですね。それをずっとこれは保ってくれる」

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