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第66回 2007年10月30日放送

見えない心に、よりそって 自閉症支援・服巻(はらまき) 智子


人は、必ず成長する

服巻の仕事は、自閉症の人々が自立して社会の中で生きていけるようサポートすることだ。彼らが苦手とするコミュニケーションの方法を教えたり、相談に乗るなどしている。
一般に自閉症の人々は、情報を目で見て理解したり記憶することが得意だ。服巻は文字やイラストを使い、一般の人のコミュニケーションの取り方を教える。

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まっすぐな心を信じきる

服巻の最も大切な仕事の一つは、子どもたちに自信を持たせることだ。理解されにくい自閉症の子どもは、自信を失いがちだからだ。自信を持たせるために使うのが約束表。約束は家庭でのルールから人との接し方までさまざま。約束を守ることが子どもの自信につながる。
ある日、ずっと約束を守り続けてきた男の子が約束を破ってしまった。男の子は翌日、服巻との面談の約束があるにもかかわらずセンターから逃げ出してしまう。
服巻は、男の子を信じて待ち続ける。

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その日は、必ず来る

服巻にとって、毎年の夏合宿は大切なイベント。合宿には全国から自閉症を持つ子どもが集まり、親元を離れて6日間をともに過ごす。参加者の一人、中学一年生の田中幹人くんは、9月に入ったら同級生全員に自分の自閉症を発表することが決まっていた。学校や服巻、親などでその必要性を話し合い、幹人くん自身が決めた。
服巻は田中くんの決意を支え、学校での発表に臨んだ。同級生は242人。幹人くんは、自分を伝えきることができるか。

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プロフェッショナルとは…

There's always another way.どんな時でも思いこんだものと違うやり方がある、違う価値観があるって考えることのできる人。それがプロフェッショナルかな、だと思います。

服巻智子

The Professional’s Tools

白いメモ帳

服巻が必ず鞄に忍ばせているのが、真っ白なメモ帳。
相談内容を聞き取ってイラストにし事実関係を整理する。そしてどうしたら良かったのかを書き添えて、メモを渡す。自閉症の人たちは視覚的な理解・記憶が得意なため、書いて伝えることが大事だという。

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