村松は、悪徳な会社でない限り、倒産を全力で阻止する。それはなぜか?弱い会社は倒産しても仕方がないのではないか?その問いに、村松はこう答える。
「倒産は確かに自己責任かも知れない。だが、その陰で何千もの人の命が失われている。
弁護士として、その事実を見過ごすわけにはいかない。」
今、日本の中小企業のほとんどが、会社の運転資金を金融機関からの借り入れに頼っている。会社の経営が行き詰まったとき、自宅などの生活基盤を失い、自らの命を絶つ経営者が今も後をたたない。
村松は弁護士として、金が命を奪う悲しい連鎖を断ち切りたいと考えている。