「ライトアップ」と聞くと、建物を華やかに照らし出すことをイメージしやすいが、内原はただ単に建物を明るく派手に見せることはしない。依頼を受けた建物やその周辺の町についても、徹底的にリサーチして、その本質を探る。「建物が建つのはどういう町なのか、この場を使う人にとって何が一番大切なのか」とことん考え抜いた上でデザインのコンセプトを立てる。
例えば、マンションのエントランス。エントランスとは、人を迎える場だと内原は考えた。来客を迎える場、仕事で疲れて帰って来た住人を迎える場。それぞれのシーンに合わせて変化するあかりを提案した。