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双方向機能を持つFPUを開発
〜伝送時間を従来の半分以下に〜
(平成27年5月26日)


□ NHKは、収録した取材映像をより短い時間で伝送可能な双方向 FPU*1)を開発し、野外実験において、従来の半分以下の時間で伝送できることを確認しました。

□ 従来のFPUでは、映像の伝送時間は再生と同じ時間が必要です。さらに、映像信号を送信側から受信側へ一方向に伝送する装置であるため、受信した映像に誤りがあれば、送信側からもう一度再生して、送り直す必要がありました。

□ 今回開発したFPUは、映像信号を圧縮したファイル形式のまま偏波MIMO*2)技術等を用いて大容量化し、従来の半分以下の時間で伝送が可能です。また、FPUとしては初めて双方向機能を持ったことで、受信側が検出した誤りの情報を送信側に送り返し、送信側が自動的にファイルの誤り部分だけを送り直すことが可能となりました。

□ 5月28日(木)〜31日(日)に開催する「技研公開2015」で本装置をご覧いただくとともに、伝送路の状況に応じて変調方式を自動的に変更するなどの双方向FPUの高信頼化技術も紹介します。

*1)   FPU (Field Pick-up Unit): 番組素材伝送用の可搬型無線伝送装置。屋外の中継番組や取材映像の伝送などで使用
*2)  偏波MIMO(Multiple-Input Multiple-Output):水平偏波と垂直偏波の両方の偏波を同時に利用して無線伝送を行うシステム


 
 
 
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