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◆ケーブルテレビでもスーパーハイビジョンが視聴可能に!
〜実際のケーブルテレビ施設を使用した伝送実験に成功〜
(平成25年2月19日)


□ NHKは次世代の高臨場感放送システムとして、スーパーハイビジョン(SHV)の研究開発を進めています。SHVをご家庭に届けるために、これまで衛星および地上伝送実験を実施してきましたが、今回、新たにケーブルテレビでSHVを配信可能とする伝送方式を開発し、株式会社日本ネットワークサービス(NNS:山梨県甲府市)と共同で伝送実験に成功しました。

□ SHVはハイビジョンの16倍の画素数であるため、現在のケーブルテレビの1チャンネル*1)では伝送容量が不足します。今回、いくつかの空きチャンネルを用いて、SHV伝送を実現する複数搬送波伝送方式を新たに開発しました。

□ この複数搬送波伝送方式は、ケーブルテレビ局(送信側)でSHV信号を分割し、複数のチャンネルで伝送、受信機(受信側)で同期して合成する技術です。現行のケーブルテレビ施設の構成を変更することなく、SHV信号を伝送することができます。

□ 今回、実際に山梨県で運用しているケーブルテレビ施設を使用し、複数の空きチャンネルを用いて、圧縮符号化したSHV信号を伝送できることを確認しました。

□ NHKはSHV放送の早期実現に向けて、伝送方式をはじめ、圧縮、蓄積、表示など多岐にわたる技術について開発を加速していきます。

 *1) 1チャンネル(6MHz帯域幅)あたり、64QAM*2)で32Mbps、256QAMで42Mbps伝送可能
 *2) QAM(Quadrature Amplitude Modulation):直交振幅変調


 
 
 
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