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◆スーパーハイビジョン用小型カメラヘッドを開発
〜ハイビジョンカメラと同等のサイズを実現〜
(平成24年5月10日)


□ NHKは、臨場感あふれる次世代のテレビジョン放送サービスとして、スーパーハイビジョン(SHV)の研究開発を進めています。今回、現行のハイビジョンカメラと同等サイズのSHV用小型カメラヘッドを株式会社日立国際電気の協力を得て開発しました。

□ 従来のSHVカメラは、複数の撮像素子を組み合わせた撮像方式を使用していますが、これらの方式では3原色に色を分離するプリズムが必要となるため、カメラヘッドの小型化が困難でした。

□ 今回、新たにカラーフィルタを搭載した3,300万画素撮像素子を試作し、撮像素子1枚でカラー映像が撮影できる単板カラー撮像方式のSHV用小型カメラヘッドを開発しました。単板カラー撮像方式ではプリズムが不要となるため、SHV用カメラヘッドの大幅な小型・軽量化を実現することができました。

□ カメラヘッド本体の重量は約4kgで、これまで使用してきたSHV用カメラヘッドに比べて1/5以下に軽量化されています。さらに、カメラヘッドを小型化したことにより、一眼レフカメラ用のさまざまなレンズもそのまま使用できるようになりました。

□ 今回開発したカメラヘッドは、5月24日(木)〜27日(日)に開催するNHK放送技術研究所の一般公開でご覧いただけます。高精細で、実物の質感を忠実に再現するSHV映像の魅力をご堪能ください。


 
 
 
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