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◆データ放送による2次元コード生成技術を開発
〜より身近な情報をテレビから携帯電話へ!〜
(平成22年3月1日)


NHKは、放送と通信を連携させることで、より便利な情報提供が行える技術の開発を進めています。今回、デジタル放送とカメラ付き携帯電話を連携させて、地域に密着したお知らせなどのきめ細かい情報をお伝えできる技術を開発しました。

開発した技術では、データ放送の機能を活用して、2次元コード(QRコード *1)をテレビ画面に表示します。それを視聴者がカメラ付き携帯電話で読み取ることにより、番組に関連した情報にネット経由でアクセスすることができます。しかし、これまではQRコードをまるごと一つの画像(絵)として放送し表示することしかできなかったため、すべての受信機に同じQRコードが表示され、地域ごとの個別情報をQRコードに含めることができませんでした。

新たに開発したBML*2プログラムにより、受信機に設定されている郵便番号などの個別情報に基づくQRコードを高速に生成・表示することが可能になります。現在、地上デジタル放送のデータ放送で「夜間休日医療情報」や「災害時の避難所情報」をお伝えしていますが、今回開発した技術で、お近くの診療所や避難所の地図を簡単に入手していただけるようになります。

NHKでは、今回の技術を使った具体的なサービスを検討するとともに、デジタル放送受信機と携帯電話などを連携させた新たな放送通信連携サービスの研究・開発を推進していきます。なお、この技術は3月7日から放送センターで開催される「番組技術展」で展示されます。

*1: QRコードは、(株)デンソーが開発したマトリクス型の2次元コードです。
*2: BMLは、データ放送の記述言語です。


 
 
 
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