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◆メタデータ制作技術の研究開発の共通基盤を提案
(平成18年5月15日)


○ NHKは、メタデータ(番組のシーン内容の説明情報)制作技術の研究開発を、さまざまな機関と連携して進めていくための共通基盤を提案するとともに、研究開発の支援ツールをフリーウェアとして公開します。
//www.nhk.or.jp/strl/mpf/

○ 現在、メタデータは多くの労力をかけて人手で制作しています。このため、自動化を目指して、さまざまな研究機関で映像や音声からメタデータを抽出する手法の開発が進められています。しかし、単独の手法で精度高くメタデータを抽出することは困難である上、各機関は独自にソフトウェア開発を行っているため、複数の手法を組み合わせることは容易ではありませんでした。

○ 今回、メタデータ制作技術の研究開発の共通基盤として、メタデータの表記法と編集操作法の仕様を作成しました。メタデータの表記法については、国際標準であるMPEG−7*に準拠し、かつ必要な項目に限定して定義したコンパクトな仕様を作成しました。抽出したメタデータを蓄積したり編集したりするための統一的なインターフェース仕様も作成しました。

○ さらに、これらの仕様に基づいて開発されるメタデータ抽出プログラムを取り込んでメタデータの制作を行うメタデータエディターをフリーウェアの開発支援ツールとして公開します。また、抽出プログラムの開発を容易にするため、サンプルプログラムやテストデータもあわせて公開します。

○ 共通基盤や支援ツールの整備により、プログラムの交換や複数のプログラムの組み合わせなどが活発になり、メタデータ制作・活用技術が大きく進展するものと考えています。

○ メタデータ制作・活用技術については、平成18年5月25日から28日に開催するNHK放送技術研究所の一般公開で展示します。

※MPEG-7:Moving Picture Experts Group(ISO/IEC JTC1 SC29/WG1)において策定されたマルチメディア・コンテンツに対するメタデータの表記方法に関する国際標準規格


[図1] メタデータエディターの概念図



[図2] メタデータエディター編集操作画面



 
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