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◆地上デジタル放送携帯向けサービス用BMLブラウザーを開発
〜 データ放送コンテンツの制作が容易に 〜
(平成17年8月5日)

 

○ NHKは、(財)NHKエンジニアリングサービス、(株)アスキングと共同で、地上デジタルテレビ放送の携帯端末向けサービスのデータ放送をパソコン上で表示することのできるBML*ブラウザーを開発しました。

○ 携帯端末向けサービスのデータ放送では、受信端末の機能や位置、通信との接続状態などの使用環境毎に異なる表示をさせることができます。そのため、制作者が様々な状況に応じた表示を容易に検証するためのツールが必要とされていました。

○ 今回、開発したBMLブラウザーでは、使用環境に対応するために端末のGPS機能の有無や緯度・経度情報、通信利用の可否といった情報を簡単にプリセットしたり、実際の携帯端末で受信したデータ放送の表示イメージをパソコン上で確認することができます。これにより、データ放送コンテンツの制作や検証を容易かつ効率的に進めることが可能になりました。

○ また、放送コンテンツを表示できるだけでなく、そのコンテンツに関連づけられた通信ネットワーク上のコンテンツをパソコンの通信機能を利用してダウンロードして表示することもできます。

○ BMLブラウザーは、NHKが研究・開発したBMLデータ処理ソフトウェアをベースに、(株)アスキングがBML文法チェック、エラー処理などの他に、使い勝手の良いユーザーインターフェイスを付加した構成となっています。

○ 今後、このBMLブラウザーを使って、魅力的なデータ放送コンテンツを制作していく一方、データ放送の監視装置など送出設備へのブラウザーの応用を図っていきます。

* BML(Broadcast Markup Language)データ放送用の記述言語

パソコン上での表示イメージ


BMLブラウザーの主な仕様

動作環境 OS Windows 2000、XP
最低メモリ 256MB
解像度 1024×768画素以上
表示可能コンテンツ 放送コンテンツBML
リンクコンテンツBML
通信コンテンツHTML
表示可能なBMLの規格 ARIB TR-B14 2.4版CプロファイルBML ver12.0
コンテンツ指定の方法 BMLファイル、または、
ファイルツリーのトップディレクトリを指定
TSファイルを指定した再生はオプション
プリセット可能な端末の情報 GPS緯度経度、回線情報、IP接続情報、
EPG関連時間情報、ブラウザー識別情報、
ブラウザー機能情報など
割り込み事象関連機能 BMLの各種割り込み事象について、任意のタイミングとステータスで割り込みを発生可能
その他 BMLソースの表示・編集機能
仮想プレーンの全領域表示機能



 
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