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◆CGキャラクターアニメーションシステムを開発
〜水戸局ローカル番組「茨城弁講座」で活用〜
(平成16年9月16日)
○ NHKは茨城県における地上デジタル域放送の開始にあわせて、TVML*1を使ったCGキャラクターアニメーションシステムを開発し、水戸放送局のローカル番組「茨城弁講座」などで活用していくことになりました。
○ 開発したCGキャラクターは二つです。ひとつは、水戸放送局が公募したキャラクター「ぴっぴー」で、茨城県の県の鳥「ひばり」をイメージしたものです。もうひとつは、水戸局のアナウンサーである小田切アナウンサーをイメージしたキャラクター「オダギリマン」です。
○ 3次元CGで制作したキャラクターは、TVMLの骨格モデルにあわせて頭、胴、腕などに分割して自由な動きを可能にし、CGキャラクターに泣く、笑うなどの表情を表現するための基本動作を設定しています。また、口は外部から入力された音声信号に同期して動くようになっています。
○ CGアニメーションはキャラクターデータとTVMLプレイヤーソフトウェアを内蔵したパソコンで生成します。番組の演出にあわせてTVMLスクリプト言語を使ったテキストプログラムを記述すると、そのテキストにあわせたハイビジョンのCGアニメーション映像がリアルタイムに出力されます。
○ 水戸放送局では「県民とともに歩む放送局」のマスコットとしてこのCGキャラクターアニメーションシステムを活用し、地域情報番組や広報など地域に密着した情報の発信に広く利用していきます。
※1 TVML(TV
program Making Lanuguage)は、NHKが研究・開発したテレビ番組におけるCGキャラクターのアニメーション動作を台本として記述できるテキストベースの言語。
[TVMLにおける制御項目と、その機能の例]
項目 |
機能の例 |
CGキャラクタ |
文字列をしゃべる、音声データでしゃべる、歩くなど各種動作、表情の変化など |
CGカメラ |
指定位置にカメラ移動、クローズアップ、ツーショットなど |
CGスタジオセット |
セットチェンジ |
CG小道具 |
小道具の配置、静止画・動画の板を配置、小道具を動かすなど |
CG照明 |
照明のセッティング、オンオフなど |
動画再生 |
ムービーファイル再生、制御など |
タイトル表示 |
画像ファイルの表示など |
スーパーインポーズ |
文字スーパー、画像スーパーなど |
音声再生 |
オーディオファイル再生、ミキサー制御など |
ナレーション |
文字列をしゃべる |
2Dドローイング |
文字フォント・画像の自由なレイアウト |
CGエフェクト |
影の付与、フォグなど |
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