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技術情報

  ◆放送・通信連携サービスが可能な
地上デジタル放送の携帯端末2機種を開発
(平成16年5月12日)

○ 地上デジタル放送では、歩行中や車などで移動しながらでも鮮明に受信できる携帯端末向けサービスが平成17年度に予定されています。NHKは、携帯端末向けの地上デジタル放送を受信し、放送と通信が連携したサービスを可能とする2機種の端末を開発しました。

○ (株)KDDI研究所、KDDI(株)との共同で「携帯電話型端末」を、三洋電機(株)、(株)ACCESSと共同で「ポータブルテレビ型端末」を開発しました。

○ 「携帯電話型端末」は、携帯電話の通話機能とインターネット接続機能を備えるとともに、放送と通信のコンテンツを同一画面上に表示したり、地上デジタル放送のデータ放送の情報をもとに直接インターネットのサイトに接続できるなどの機能を備えています。今回開発した携帯端末はわが国の放送規格に準拠し、小型軽量化を実現しました。

○ 「ポータブルテレビ型端末」は、データ放送の受信機能とPHSによる通信機能を備え、携帯電話型と同様に、放送・通信連携サービスが可能な機能を備えています。この端末は、携帯電話の表示画面より大きな3.5インチのディスプレイを搭載しているため、映像や文字が見やすいほか、操作ボタンを極力減らすことで使い易い端末を実現しています。

○ 今後、これらの携帯端末を用いて、放送番組に連動した通信サービスや、番組を補完する情報を通信経由で提供するサービスなどの検証を行います。さらに、通信機能を用いて取得した位置情報に応じた情報の提供、番組の内容やデータ表示への位置情報の活用、災害報道における安否情報伝達の可能性の検証など、端末の操作性も含めて検討を進めていきます。

○ 今回発表した放送・通信連携が可能な2機種の携帯端末を、5月27日から30日まで開催するNHK放送技術研究所の一般公開で展示し、放送と通信の連携したサービスの受信実験をご覧いただきます。



a 携帯電話型端末

b ポータブルテレビ型端末
開発した放送・通信連携サービスを受信できる携帯端末


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