◆「HV スキップバック ディスクレコーダー」を開発
〜地震など、その瞬間の映像をハイビジョンで〜
(平成16年3月29日)
○ NHKは、(財)NHKエンジニアリングサービスと共同で、小型、低価格、高機能なハイビジョン スキップバック ディスクレコーダーを開発しました。 ○ NHKは、地震の発生時などその一瞬を収録することができるスキップバックレコーダーを全国の放送局に整備しています。これまでは、カメラ、スキップバックレコーダー及び収録VTRを組み合わせたシステムで、標準画質の映像を放送に使用してきました。 ○ 今回開発した装置は、ハイビジョン対応はもちろん、スキップバック機能、収録VTR、送出VTRの機能を内蔵したオールインワンタイプです。昨年、開発した「MPEG2ハガキ大コーデック」ボード(*1)を採用することにより、ラック3Uサイズと小型化を実現しました。 ○ ディスクレコーダーならではの機能として、ランダムアクセス再生や時差再生にも対応しています。また、IPネットワークを利用した蓄積伝送機能を備え、HV伝送設備がない場所からでも、インターネットに接続出来る環境であればハイビジョン映像を伝送することができます。確保できる回線の帯域が広ければ、リアルタイムでのストリーミング伝送も可能です。 ○ 本格的なデジタル放送時代に入り、今回開発したハイビジョンスキップバックディスクレコーダーなど、各放送局の設備・機材のハイビジョン化を計画的に進めていまきす。 (*1)
NHKと(株)NTTコミュニケーションズが、ハガキ大のハイビジョン・コーデックを共同開発(平成14年10月15日 報道発表)
ハイビジョンスキップバックディスクレコーダーの諸元
映像入出力
HD−SDI
音声入出力
Embedded または AES/EBU
映像遅延量
0秒〜15秒(設定可能)
収録フォーマット
MPEG2(22Mbps〜45Mbps)(設定可能)
収録方法
外部トリガー、手動録画、定時録画
外形寸法
430(W)×132(H)×450(D)mm
重量
約15kg
消費電力
約100W
【写真1】 HVスキップバック ディスクレコーダー外観
【図1】 蓄積・ライブ伝送系統 概念図