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技術情報

  ◆有機EL素子を使ったキャスターライトを開発
〜発熱が少なく、薄型・軽量で持ち運びが簡単〜
(平成16年2月16日)


○ NHKは(株)豊田自動織機と共同で、有機EL素子を使った出演者用照明器具「有機ELキャスターライト」を初めて開発しました。 ○ 今回開発した新しいキャスターライトは、2インチの有機EL素子を6枚組み合わせた構造で、赤・緑・青の3波長から白色発光させるものです。電流調整によってリニアな調光が可能で、赤外線・紫外線を含まない理想的な白色発光ができます。

○ このキャスターライトは、従来の蛍光灯照明に比べて消費電力が少なく、ライト面が熱くならないため、出演者用の照明として最適です。また、薄型・軽量で持ち運びが簡単で、壁や天井などにも貼り付けられ、多様な演出効果が期待できます。

○ このキャスターライトは、2月24日、25日、渋谷のNHK放送センターで開催する「第33回番組技術展」でご覧になれます。今後、総合テレビの「週刊こどもニュース」などの番組で活用していくとともに、発光素子の材料や構造を改良するなどして、発光効率と寿命の向上を進めていきます。

<性能の比較>
 
有機EL
キャスターライト
従来の蛍光灯
キャスターライト
照度(lx)/50cm
130
273
演色評価指数(*)
86
80
消費電力(W)
6
8
大きさ(mm)D/H/W
3×60×200
100×80×200
重量(g)
250
1,100
寿命
約1,000時間
約2,000時間
(*)色表現特性の平均値で、数値の大きい方が色表現が良い

開発した有機ELキャスターライト

開発した有機ELキャスターライト
















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