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技術情報

  ◆ハイビジョン新スーパーハープカメラの実用機を開発
(平成15年11月13日)


○ NHKと(株)日立国際電気は、暗い所でも撮影が可能なハンディータイプのハイビジョン超高感度カメラを共同開発しました。 ○ 開発したカメラは、2/3インチMM型(*1)の新スーパーハープ撮像管(*2)を用いて、高感度・高画質を実現しています。

○ 通常カメラの約20倍の高い感度があり、明るいところから暗いところまで安定して撮影できる実用的なカメラです。

○ 最大4秒の蓄積増感機能と最大30dBの電気ゲインアップ機能を内蔵し、それらを動作させたときの最低被写体照度は0.0004ルクスとなり星明かりで撮影が可能となります。

○ 撮像管の暗電流が少ないことに加えて、ベースの黒を美しく見せる回路のカメラへの内蔵により、高画質を得ています。

○ 今後、本格的なデジタル放送時代を迎える中、ハイビジョン放送の充実を促進する上で、開発したハイビジョン超高感度カメラを積極的に利用していきます。

(*1)電磁コイルを用いた磁界集束、磁界偏向型。
(*2)膜厚15ミクロンの光導電膜の中で電子なだれ増倍を行う撮像管でNHK放送技術研究所が開発。浜松ホトニクス(株)の製品名は「APイメージャー」



開発したハイビジョン新スーパーハープカメラ
開発したハイビジョン新スーパーハープカメラ

特長
○ 寸法:137mm(W)×343mm(H)×327mm(D)
○ 重量:約7kg
○ 消費電力:約65W
○ 電源:DC12V
○ 映像出力:HD-SDI信号1系統、アナログHD1系統
○ 信号方式:1080/60i
○ 解像度:中心700TV本
○ SN比:40dB
○ 感度(低):2000ルクスF4(電気ゲインアップ0dB)
○ 感度(高):100ルクスF9(電気ゲインアップ0dB)
○ 感度(最大):0.1ルクスF1.6(電気ゲインアップ+30dB)
○ 感度(蓄積増感):0.0004ルクスF1.6
                (電気ゲインアップ+30dB、4秒)















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