NHK INFORMATION
技術情報

  ◆マルチメディア教育支援システムを使用した
新しい教育放送サービスの実証実験を実施
〜日豪の中学校がホームページ上で交流授業〜
(平成15年10月29日)


○ NHKは、教育番組「南極」の公開ホームページ「南極キッズ」を題材にして、海外の子供たちと交流する、新しい教育放送サービスの実証実験を行いました。この実験には、NHK放送技術研究所が開発したマルチメディア教育支援システムの成果が活用されています。 ○ 今回の実証実験に参加したのは、公開ホームページ「南極キッズ」を通して交流を始めた東京の中野第七中学校と、シドニーのロレト女子中学校です。ホームページ上で、絵文字チャットとマルチメディアレポート作成システムを使って、地球環境問題についてお互いの意見を交換しました。

○ 絵文字チャットとは、意味を持った絵文字(シンボル)を組み合わせて、海外の人とも意見交換ができるように開発されたものです。マルチメディアレポート作成システムは、生徒が撮影した映像を編集し、インターネット上で発表・交換できるシステムです。映像を使用することで、言葉だけでは伝わりにくい情報の交換が可能です。

○ 実験の模様は、11月8日 夜8時〜10時30分(教育TV)の教育フェア特集「デジタル革命が教育を変える」の中で紹介される予定です。また、11月1日〜9日にNHK放送センター(東京・渋谷)で開催するNHK教育フェアでも展示いたします。

○ 今後は、実験を通して得られたデータをもとに、個人の興味に応じてさまざまな学習情報を提供する、より魅力的な教育放送サービスの研究を進めていきます。

図1 絵文字チャット画面
図1 絵文字チャット画面

 絵文字チャットは、意味を持った絵文字(シンボル)を組み合わせることで、海外の人とも意見交換ができるように開発されたものです。PIC ※1と呼ばれるシンボルを使ったコミュニケーションの研究を行っているPIC研究会の協力を得て、研究会の所有する既存の絵文字に環境問題や南極の自然に関係する絵文字を新たに追加して、約500種類の絵文字を用意しました。一度の発言で、最大8個の絵文字を組み合わせて意見を述べることができます。

図2 マルチメディアレポート作成用画面
図2 マルチメディアレポート作成用画面


※1PIC(Pictogram Ideogram Communication) : カナダで開発されたシンボル(ピクトグラム)を利用したコミュニケーション手法。











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