NHK INFORMATION
技術情報

  ◆ハイビジョン回線を運用開始
〜NHK放送局間でハイビジョン伝送が可能に〜
(平成15年8月8日)


○ NHKは全国の放送局にハイビジョン回線設備の整備を行い、8月3日からハイビジョン回線の運用を開始しました。 ○ 全国の放送局には、ハイビジョン取材用カメラ・編集機・送出VTR、ハイビジョン簡易送出装置のほか、新たに開発したハイビジョン信号を映像・音声一体化して処理できるハイビジョン用アップコンバータ・ダウンコンバータやフレームシンクロナイザー、NHKとアストロデザイン(株)が共同開発した映像音声補正装置を装備して大幅に小型・省電力・低価格化を実現したハイビジョン回線用マトリックスシステムを整備しました。

○ ハイビジョン回線は、NTTコミュニケーションズ(以下NTT Com)の「ディジタルテレビジョン放送中継サービス」を使用しています。ハイビジョン信号はデジタル圧縮して伝送し、NTT ComとNHKが共同開発したハガキ大のハイビジョンコーデックを内蔵した伝送装置を使用して、回線端局設備の省スペース・省電力も実現しました。

○ 今回のハイビジョン回線整備にあわせてテレビ素材回線が無かった宮古島からの伝送を可能にしました。従来、取材したVTRテープは沖縄まで空輸していましたが、今後はリアルタイム伝送が可能になり、台風情報などで迅速に放送ができるようになります。

○ NHKは、BSデジタル放送の充実、地上デジタル放送の開始に向けて、ハイビジョン化を推進していますが、これにより全国で取材・制作したハイビジョン素材が放送局間で伝送できるようになり、ニュースを中心とした番組のハイビジョン送出頻度が向上し臨場感のある映像をお届けできるようになりました。


映像音声補正装置

放送局ハイビジョンマトリクス設備











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