◆NHKと(株)山下電子設計が新型の変換装置を共同開発
〜パソコンが安価なハイビジョン機器に変身〜
(平成14年11月7日)
○ NHKは(株)山下電子設計と共同で、パソコンの表示画面を直接ハイビジョン信号に変換する装置を開発しました。
○ 最近のパソコンのグラフィックスボードは、横1920×縦1080以上の解像度でRBG各8ビットの画面を得ることができ、ハイビジョンとして充分な画質を備えています。これまではパソコンの映像をハイビジョン信号に変換するには、パソコンのモニター端子のアナログ信号をA/Dしてハイビジョン信号に変換する必要がありました。
○ 今回開発した変換装置は、DVI(Digital Visual Interface)端子のデジタル信号から直接ハイビジョン信号に変換するため、画質を劣化することなく、高画質なパソコン映像が得られます。また、回路を簡略化することにより、パソコンに内蔵可能な基板サイズ(縦:10cm、横:20cm)となるため、この変換装置を組み込んだ設備のコンパクト化も実現できます。
○ NHKでは放送設備のハイビジョン化を推進していますが、この装置の開発によりパソコン映像をより簡便かつ高品質で活用することが可能になります。今後、放送分野での様々な応用が考えられ、この変換 装置を利用して安価なハイビジョン機器の開発を進めていきます。
(写真1) 開発した変換装置(縦10cm×横20cm PCIバスに実装可能)
(写真2) 変換装置を用いてパソコン映像を上のせした例
(図1) 今回開発した変換装置と従来装置との接続の比較