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  ◆わずかな隙間からの撮影を可能に
〜細型多関節マニピュレータ撮像システムの開発〜(3月4日)

 NHKは、古墳などの暗い内部を撮影するため、先端に小型カメラを取り付け、自由に曲げて撮影できる装置の研究を進めてきましたが、今回開発に成功しました。

 この装置は、直径30mmの穴から挿入して、内部に接触しないように、カメラをリモートコントロールにより、自由に制御して撮影するものです。
 カメラは、関節が9つある細型多関節マニピュレータの先端に取り付けられており、古墳の内部を撮影できます。また、レーザー光により撮影物の計測が可能です。

 細型多関節マニピュレータの性能
(1)直径28mmで長さ850mmの9関節マニピュレータ部に支持パイプを取り付けた全長3020mmの装置です。
(2)駆動範囲はパンニング(左右)方向に±180度、チルト(上下)方向に+90度、−45度で、ワイヤーで駆動します。
(3)照明は、ファイバーによって先端から照射します。
(4)カメラは、水平解像度460TV本以上の小型CCDカメラを用いています。












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