日本放送協会 理事会議事録  (平成20年 6月17日開催分)
平成20年 7月 4日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成20年 6月17日(火) 午前9時00分〜9時25分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、金田専務理事、日向理事、溝口理事、
 八幡理事、永井理事、後藤理事、大西理事、関根理事、今井理事

 多賀谷監査委員

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項

1 審議事項
(1)第1071回経営委員会付議事項について
(2)秋の職員募集について

2 報告事項
(1)財団法人放送文化基金の平成19年度事業報告および収支決算に
   ついて
(2)契約・収納活動の状況(平成20年5月末)
(3)財政の現況(平成20年5月末)

議事経過
1 審議事項
(1)第1071回経営委員会について
(総合企画室)
 6月24日(火)に開催される第1071回経営委員会付議事項について審議をお願いします。
 付議事項は、議決事項として「業務委託基準の一部改正ならびに委託協会国際放送業務の委託に関する基準の制定について」、審議事項として「次期経営計画について」です。また、報告事項として「財団法人放送文化基金平成19年度事業報告および収支決算について」、「契約・収納活動の状況(平成20年5月末)」、そして「財政の現況(平成20年5月末)」です。

(会 長) 原案どおり決定します。


(2)秋の職員募集について
(関根理事)
 秋の職員募集についてご説明します。
 今年度の秋の職員募集については、新卒(学生)、既卒、社会人経験者を対象に実施します。
 募集対象とする業務は、アナウンサーを除くすべての業務とします。
 採用予定数はあわせて80人程度を予定します。
 スケジュールは、7月末頃を申し込み締め切りとして、その後、筆記試験と面接を複数回実施して9月中には合格を発表したいと思っています。

(八幡理事)

 昨夜放送した職員による株取引問題に関する検証番組の中で有識者から、職員の採用のあり方も検討する必要があるとする発言がありました。
 これまでNHKでは本人の業務への適性は十分見極めてきましたが、倫理観、道徳観といった点が十分だったのか反省もあります。

(関根理事)

 採用の仕組を大幅に変えるのは難しいと思います。採用の時点で10年先を見極めることは必ずしも簡単ではないので、むしろ採用後の育成・教育が重要ではないでしょうか。

(後藤理事)

 NHKの採用は相当丁寧にやっています。筆記試験の一般常識、論述のほか面接も複数回にわたってやっています。

(会 長)

 どこに重点を置くか、選抜の視点だけは明確にしましょう。
 議案については、原案どおり決定します。


2 報告事項
(1)財団法人放送文化基金の平成19年度事業報告および収支決算に
   ついて
(総合企画室)
 財団法人放送文化基金の平成19年度事業報告および決算については、先の同財団の理事会および評議員会で承認されましたので報告します。
 放送文化基金は、内幸町の旧東京放送会館の土地・建物の売却益の一部など123億円が基金となっています。その関係から毎年度の事業報告、決算は、NHKの理事会・経営委員会に概要を報告しています。
 平成19年度の事業活動は、助成・援助事業や優れた番組に対する表彰事業を中心に、諸事業を重点的・効果的に実施しました。
 助成・援助事業では、「技術開発」と「人文社会・文化」の2分野で142件の応募があり、このうち49件6,470万円の助成を決定しました。
 表彰事業では、33回目の放送文化基金賞に加えて、ABUの番組コンクールや日本賞教育番組国際コンクールでも賞を贈呈しています。
 次に、収支の状況についてご説明します。収入総額3億7,203万円で基本財産の平均利回りは2.85%となっています。支出総額は3億3,837万円で、収支差額は3,366万円となり、全額を翌年度に繰り越しました。


(2)契約・収納活動の状況(平成20年5月末)
(営業局)
 20年5月末の契約・収納活動の状況について報告します。
 まず、放送受信契約の総数についてです。第1期(4月・5月)は、 8.9万件の増加となりました。前年同期の10.2万件に比べ少なくなっていますが、これは4月の増加が伸び悩んだためで、5月は前年並みの増加を確保しています。また、衛星契約は、前年同期を若干上回る8.3万件の増加となりました。契約総数、衛星契約とも、8月のオリンピック北京大会の放送に向けて契約増加活動を強化していきたいと思っています。
 次に第1期における支払い拒否・保留数は、新たな発生数が2千件、一方、支払い再開数は2万件で、累計では62.7万件となり、ピーク時の半数以下になりました。引き続き、訪問や文書を送付するなどの取り組みを積極的に行い、支払いを再開していただけけるように努めていきます。
 当年度収納額は第1期1,023億円で、前年度同期より20.4億円の増収となりました。


(3)財政の現況(平成20年5月末)
(経理局)
 20年5月末の財政の現況について報告します。
 収支の施行状況については、事業収入は1,100億円で施行予定額に対して4億円上回っています。前年同月比では、受信料収入は増収していますが、特別収入が減少しており、ほぼ同額となっています。事業収入の大半を占める受信料収入は1,069億円で、契約総数・衛星契約の増加等により、施行予定額に対し10億円上回り、前年同月末より13億円増加しています。
 また、事業支出は1,056億円で、施行予定額に対し21億円下回っています。一方、前年同月比では、契約収納費の減はあったものの会計基準の見直しなどによる国内放送費の増があったため37億円の増加となっています。
 主な設備契約の状況については、4月、5月の契約金額上位5件(332〜86百万円)は、いずれも競争契約でした。



以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成20年 7月 1日
                     会 長  福 地 茂 雄

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