日本放送協会 理事会議事録 (平成20年 1月29日開催分)
平成20年 2月15日(金)公表
<会 議 の 名 称>
理 事 会
<会 議 日 時>
平成20年 1月29日(火) 午前9時00分〜10時15分
<出 席 者>
福地会長、原田専務理事、小林理事、金田理事、西山理事、日向理事
溝口理事、八幡理事
古閑監事
<場 所>
放送センター 役員会議室
<議 事>
議事に先立ち福地会長から、不祥事の連続により視聴者のみなさまか
ら失った信頼を回復するために、理事会が責任を果たし、コンプライア
ンスの組織風土を実現させたいとの発言があった。その後、会長が理事
会の開会を宣言し、議事に入った。
付議事項
1 審議事項
(1)「放送法の改正に伴う、内部統制関係議決事項素案」について
2 報告事項
(1)コンプライアンスの徹底に向けた「工程表」第3四半期報告
(2)19年度12月のCS(お客さま満足)向上活動報告
(3)放送番組審議会議事録
(2)19年度12月のCS(お客さま満足)向上活動報告
(視聴者サービス局)
19年12月のCS向上活動について報告します。
まず、コールセンターで受け付けたご意見・お問い合わせは、90,741件でした。
特に「NHK紅白歌合戦」(12月31日放送)への反響が大きく、番組の企画・演出に関する好評なご意見が多く寄せられました。
12月に特に好評な意見が集中した番組は、NHKスペシャル「ワーキングプアV〜解決への道〜」(12月16日放送)、生活ほっとモーニング「また歩けた〜脳卒中早期リハビリ最前線〜」(12月5日放送)、「小さな店の大戦略」(12月18日放送)、ハイビジョン特集「瀬戸内寂聴 遺したい言葉」(再編集して総合で12月9日放送)、その時歴史が動いた「戦後引き揚げ 660万人故郷への道」(12月5日放送)、プレミアム10「夢みるすべての人たちへ ドリカムワンダーランド2007の真実」(12月7日放送)、ためしてガッテン「胃腸の悲鳴!胃もたれ大解剖」(12月19日放送)などでした。このうち、NHKスペシャル「ワーキングプアV〜解決への道」には、「すばらしい番組、これからもシリーズで放送してほしい」、「日本と他国のワーキングプアの比較ができた、社会の病巣にメスを入れ、具体的でリアルな放送内容が自分の心に迫った」などの好評な意見が寄せられました。また、生活ほっとモーニング「小さな店の大戦略」では、地域に密着し、独自の戦略で成功している個人商店を紹介しましたが、「店の場所・連絡先を教えてほしい」などの問合せが多数寄せられ、生活ほっとモーニングとしては今年度最多の反響が寄せられました。
NHK職員によるインサイダー取引への抗議に関する速報です。職員によるインサイダー取引が1月17日に発覚してから、コールセンターでは1週間で1,546件のお電話をいただきました。「報道倫理の欠如。今までのレベルの不祥事ではない。NHKの本質が問われる重大事件だ」、「何度も不祥事を起こされては信用できない。職員の倫理観はどうなっているのか」などのお叱りの声が寄せられました。
次に、ふれあいミーティングの実施状況です。12月は全国で136回開催し、参加者は3,599人でした。
NHKでは昨年より、日本が世界に誇るアニメクリエーターと共同で1分アニメ「アニ*クリ15」を制作していますが、その第3シーズンのクリエイターを招いて日本工学院クリエイターズカレッジの学生のみなさんとトークセッションを行いました。その後、引き続いてふれあいミーティングを実施しました。
名古屋放送局では、「NHK知っ得講座」に合わせて、ふれあいミーティングを実施しました。「NHK知っ得講座」は、職員や番組関係者が講師となって開催する参加者公募の公開講座で、12月15日に実施した第4回「ためしてガッテンはこうして作られる」には109人の方にご参加いただきました。
静岡放送局では、若者との対話活動として「NHK静岡トークセッション」を昨年10月から実施しています。静岡県内にある15大学に声をかけたほか、ホームページでも参加者を公募し、これまで18回実施し、515人が参加しました。終了後のアンケートでは、「NHKの硬い印象とは異なり、和やかなムードで話してもらい親しみを感じた」など好意的な意見が多く寄せられています。
続いて、視聴者のみなさまの声などを生かした改善の件数です。12月は、本部3件、各放送局86件、合計89件でした。主な改善実施事例を報告します。
放送技術局、報道局、技術局では、「津波警報」および「東海地震の警戒宣言」発令時に、テレビ(総合、BS1、BS2、衛星ハイビジョン)の副音声およびラジオ第2で緊急英語放送を実施することになっています。近年、英語圏以外の在日外国人が増加し、災害発生などの緊急時には、多様な言語で情報を伝達する必要性が増したため、初動段階で外国語自動音声を生成する「緊急オーディオファイル装置」を昨年12月1日より改良しました。従来の英語に加え中国語、韓国・朝鮮語、ポルトガル語で自動音声による緊急警報放送を行い、その後、英語アナウンサーによる英語放送を実施するよう改善を行いました。
最後に、全国54の放送局でそれぞれ地域や社会にきちんと貢献する活動「チャレンジ54」の取り組みについてです。
和歌山放送局では、「動く!防災スタジアム」の取り組みを行っています。「東南海・南海地震」発生の可能性があるといわれている和歌山県で、子どもたちにもいざというときの防災知識を身につけてもらうため、荷台がそのまま「防災スタジアム」のセットになるトラックで県内各地を移動しています。クイズ形式で、楽しく防災知識を身に付けてもらうよう工夫するとともに、この取り組みの様子を収録し、番組としても放送しています。12月は広川町の小学校2校の子どもたちが防災クイズに挑戦しました。
(会 長) |
耳に心地よい話もありますが、耳障りな声に耳をかたむけていく必要があります。私は、顧客満足というのは、顧客不満足をひとつずつ消していくことだと思います。お客様満足は常に進化していきます。新たに出てくる不満足を消すことの繰り返しだと思います。 |
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(3)放送番組審議会議事録
(編成局)
編成局および国際放送局から、中央放送番組審議会、国際放送番組審議会、全国の地方放送番組審議会(関東甲信越、近畿、中部、中国、九州、東北、北海道、四国)の平成19年12月開催分の議事録についての報告。
(注1:放送番組審議会の内容)
注1:放送番組審議会の内容は、NHKホームページの「NHK経営情報」のなかに掲載しています。 |
以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
平成20年 2月12日
会 長 福 地 茂 雄
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