2018年10月1日

国土交通副大臣 秋元司さん

超富裕層を狙え!作戦会議ランチ

2018年10月1日

お昼どきの国土交通省。
4階の幹部フロアの1室に、30代から40代の中堅・ベテラン職員が集まっていました。そして、中央には遅れて着席した副大臣の秋元司さんが。

省内の有志と、ランチなどをとりながら勉強会を開いているのだとか。
その名も「KIWAMIプロジェクト研究会」。
どんな会なんですか?

「『観光立国』を掲げて、いろいろな政策を進めていく中で、『日本が稼ぐために何をすればいいのか考えていこう』というのが始まりでね。行き着いたのが、海外の『超富裕層』を日本に呼び込むための方策だった」

超富裕層ですか…
大手金融機関によると、3000万ドル(約30億円)以上の純資産を持つ世帯のことで、いかに彼らを呼び寄せてお金を使ってもらうか、世界の大都市で激しい競争が繰り広げられているんだそうです。そのための作戦会議みたいなものでしょうか。

さて、肝心のランチ。この日のメニューは、秋元さんが地元江東区の割烹料理店から取り寄せたお弁当が3種類。
秋元さんは、ごはんの上に牛肉がびっしりと敷き詰められた「和牛弁当」をチョイス。

お値段は1296円。超富裕層を呼び込もうと言うだけあって、高級感がありますね。

「地元の敬老会なんかに出席すると、よくこのお店のお弁当が出てくるんだよね。亀戸大根という辛い大根をすりおろした特製のタレが入ってて、これをかけるとうまいんだ」

2年前に始まったこの勉強会。出席者から出た意見などをまとめて、本まで出版しました。
読んでみると、なるほど。

超高級な宿泊施設や快適な移動手段を確保するだけでなく、特別感のあるサービスを提供できるかどうかも大事だとありますね。
あちこちで本が話題となり、問い合わせも増えているようで。

「ベネチアやモナコでビジネスをしている日本人から『日本もようやく超富裕層を取り込む動きが出てきたんですね』と驚かれたよ。超富裕層の価値観を踏まえて、お金がかかっても十分評価されるサービスは何かを考えなきゃね」

超富裕層が訪れたくなる日本へ。
おいしいランチを食べながら、秋元さんたちの議論は続きます。

ごちそうさまでした!