2018年6月15日

内閣官房 職員 浅野北斗さん

外出なんて無理!“危機管理”弁当

2018年6月15日

「外出不要のお弁当が、今の職場にぴったりなんです」
そう語るのは、内閣官房の職員、浅野北斗さん(31)です。お昼に外出がなかなか難しい仕事って?

実は浅野さんの担当は、危機管理。24時間365日、緊急事態が発生すれば、総理大臣官邸の地下にある危機管理センターに駆けつけなければなりません。

で、こちらが内輪で「事態室」と呼ばれる、浅野さんたちがふだん控えている職場です。内閣府の別館にあります。自然災害や大規模な事件・事故、ミサイル発射まで、招集がかかればすぐ対応。ランチの時間でも備えを緩めることはできません。

「いつも、官邸に隣接するここでお弁当。毎朝、自分で作ります。国土交通省からの出向ですが、『弁当男子』になったのは、今の職場に来てからです」

以前は銀座にまでランチに出かけることもあったそうですが、さすがにそうはいかないとか。機密資料もある「事態室」の中での取材は難しいとのことで、この別室でお弁当をのぞかせてもらいました。

銀座ランチの代わりになるお弁当、さぞかし…と思ったら、なんとおかずはすべて「サラダ」。キャベツにレタス、きゅうりにプチトマト。そして、完全食品とも言われる「キヌア」まで。毎日、サラダなんだそうです。

理由を聞くと、この「サラダ弁当」も危機管理を意識しているのだとか。
「『事態室』の職員は、何か起きたら、みな官邸まで全力疾走します。走れる体を維持するため、意識的に野菜をとっています」

ストイックですね~と思っていたら、理由はもう1つ。
「『事態室』の職員は関係省庁からの出向者ばかりですが、緊急時には連携がものをいいます。そのため夜の『飲み会』も大切にしています」

「この写真は忘年会で仮装した時のもの。結果的に、夜は栄養が偏りがちなこともあり、昼には、とにかくビタミン補給です」

「いざ」に備える「危機管理弁当」

ごちそうさまでした!