2020年2月21日

内閣府 沖縄振興局長 原宏彰さん 

首里城の再建誓う沖縄ランチ

2020年2月21日

お気に入りのランチを求め、多くのサラリーマンなどでにぎわうお昼どきの東京・赤坂。その一角にある沖縄料理店を訪れたのが、内閣府の沖縄振興局長を務める原宏彰さん(56)です。

着席するやいなや注文したのが、沖縄のソウルフード「沖縄そば」と、伝統の炊き込みご飯「ジューシー」のセット。デザートもついて税込み990円です。

豪快にズズズッ!とそばをすする音。

見ているこちらもおなかが空いてきます…

30分ほどかけてじっくり味わい、完食です。
「沖縄料理は油っぽいのが多いんだけど、それが僕の口に合うんだよね」

普段は、職場でランチを済ませることが多いという原さん。しかし時々、沖縄そばを食べたくなり、このお店にやって来るそうです。

ところでみなさん、東京の内閣府に沖縄振興局?と思うかもしれません。

沖縄県は戦時中、多くの犠牲者を出し、いまも多くのアメリカ軍基地を抱えています。そうした沖縄県の事情を踏まえ、国の責任として、沖縄振興に向けたさまざまな施策を企画・実施しているのが内閣府の沖縄振興局なんです。

旧総務庁に入庁して内閣府を中心にキャリアを積み、去年7月に局長に就任した原さん。これまで沖縄振興に携わったことはありませんでしたが、とある縁で、沖縄には特別な思いを抱えていたと言います。

というのも、いまからおよそ20年前、橋本龍太郎・元総理大臣が沖縄・北方担当大臣だったときに秘書官を務めたんです。

「橋本さんは沖縄をまさに『ライフワーク』にしていたし、勉強家でもあったので、わたしもいろいろと学ばせていただいた。だから自分の中で沖縄は特別で、去年、沖縄振興局長の内示を受けたときは、少し運命的なものも感じたんだよね」

そんな原さんがショックを受けたのが、去年10月の首里城の火災です。

「沖縄の人にとって大きな衝撃だと思うし、国民の多くにとってもそうだ。だからこそ、沖縄県や那覇市には20億円以上の多くの寄付金も寄せられた。そうした思いも受け止めながら、責任を持って、沖縄県などとも連携をしながら再建への道筋を示していきたい」

沖縄の心のふるさと復活へ向けて、原さんも沖縄料理で力を得ながら奮闘する決意です。

ごちそうさまでした。