2020年1月14日

全国知事会長 飯泉嘉門さん(徳島県知事)

隠れ家ビストロで「徳島」発見ランチ

2020年1月14日

渋谷駅から徒歩10分余り。
グルメな大人たちの間で噂の町、渋谷区神泉の一角にひっそりとたたずむビストロ。

ランチに訪れたのは、去年9月に全国知事会の会長に就任した飯泉嘉門さん(59)です。

外観に負けず劣らずのオシャレな店内。

実はこのビストロ、飯泉さんが知事を務める徳島県がおととし2月にオープンしたアンテナショップなんです。

しかし、アンテナショップにしては、あまり目立たない場所にありますし、徳島県も前面に押し出されていないような…。
「そこがいいんです。このあたりは、情報発信力のある若者が集う町。どこにも『徳島』とは書いていませんが、ここで使われているのは全て徳島県産のものです。来て下さった人たちに『あれも、これも徳島のものなんだ!』という発見を体験してもらうことをコンセプトにしています」

してやったり感満載の飯泉さん。

オーダーしたのは、スープカレーとサラダビュッフェのセット、税抜き1300円。
食材は徹底して徳島にこだわっています。

サラダビュッフェは、特産のゆずをふんだんにつかった「ゆず大根」や、

特産のサツマイモ、「なると金時」のチップスなど、見た目も美しい料理が食べ放題。

飯泉さんのお気に入りは、渦潮にもまれた「鳴門わかめ」。歯ごたえが違うんだそうです。
きれいな木目の取り皿も、徳島県産なんですって。

阿波美豚の豚汁もセットで、いただきます。

スープカレーは、ブランド地鶏「阿波尾鶏」の大きな骨付き肉が目を引きます。

箸とスプーンで鶏肉を器用にほぐしながら一心不乱に食べ進める飯泉さん。
「県産木材の薪火で焼いているから香ばしくておいしい。ジューシーだけどしつこくなくて、女性も脂身まで抵抗なく食べられますよ」

飯泉さんは、42歳で徳島県知事に初当選し、現在5期目。

全国知事会の会長は、これまで東京や埼玉など、主に大都市から選出されてきました。人口100万人以下の県知事が就任するのは、飯泉さんが初めて。

47都道府県を代表して、国に政策提言などをおこなうため、週に1~2回は上京する多忙な毎日を送っています。

「日本は今、『人口減少』と『災害列島』という2つの国難に直面していますが、四国は昔から過疎化や災害に直面し、取り組んできたいわば課題解決先進地域です。徳島スタンダードを、ジャパンスタンダードにしていきたい」

控えめなアンテナショップから一転、本業では徳島全面推しの飯泉嘉門・全国知事会長。

きれいに平らげたランチの皿を前に、最後に、ご自身の名前にかけた決めぜりふをいただきました。
「徳島県へ、Come on(カモン)!!」

ごちそうさまでした!