2019年12月20日

日本維新の会 参議院議員 鈴木宗男さん

“どん底”からの復活メシ

2019年12月20日

慌ただしい師走のとある日。
午後3時、議員会館の一室の応接室から、にぎやかな声が聞こえてきます。

来客の応対をしているのは、日本維新の会の参議院議員、鈴木宗男さん(71)です。
出身大学の野球部の監督らから、退任の挨拶を受けていました。

そんな中…
「お昼がまだなので、食べながらで失礼しますね」

きょうのランチは、バナナ、コロッケパン、野菜ジュース、牛乳に水。

バナナの皮をむいて、一口、ぱくり。
「子どものころはバナナは高級で、60年前、当時の物価で1本100円。バナナは腹持ちがいいしね。時間のないときは、車にバナナを置いているんですよ」

そう言っている間に、あっという間にバナナを完食。

事務所にはひっきりなしに人が訪れ、応接しながら食事をとることも多いんだとか。
「時間がもったいないでしょ。だから昼ごはんをゆっくり食べることはないですね」

鈴木さんは、昭和58年の衆議院選挙で無所属で立候補して初当選しました。
追加公認で自民党入りして、その後、北海道・沖縄開発庁長官や官房副長官などを歴任。

しかし、順風満帆にキャリアを積み重ねてきた歩みが暗転します。
平成14年、業者からわいろを受け取ったとして逮捕されました。無罪を主張しましたが、有罪判決を受けて実刑が確定。衆議院議員を失職しました。

「天国と地獄を味わった。逮捕されたが、私はやましいことはしていないし、天に唾することはしていないという自信がある。戦国時代であれば、私は打ち首だが、いまの時代は命はある。私の生き様を示したいですね」

“宗男節”全開の鈴木さん。ただ、そこはまだ“どん底”ではありませんでした。
逮捕された翌年、胃がんが見つかったのです。

「胃がんが見つかってステージが3か4と分かったときは、『もう終わった』と思いましたよ。でも手術をしたら転移はなく、神様仏様がいるんだと思いましたね」

その後、食道がんも見つかりましたが闘い続け、ことしの参議院選挙に日本維新の会から比例代表で立候補し、9年ぶりに国政に復帰しました。

がんで胃の大部分を摘出した鈴木さん。
食事はゆっくり、かむことを心がけていても、ついつい早食いになってしまうんだとか。

「女房と娘に怒られるんですよ。もっとゆっくりって」

牛乳、野菜ジュース、それに水。
飲み物が多いですが、理由があるのでしょうか。

「消化の促進と新陳代謝を高めるために飲み物をよく取るよう心がけているんですよ。医師のアドバイスを受けて、水は、1日2リットル飲んでますよ」

最後に、今後の議員活動の目標について聞きました。

「北方領土問題の解決と日ロ平和条約の締結は、何としても成し遂げたい。もう1つは、一度人生を失敗して、打ちのめされた人でも頑張って努力すればカムバックできる社会を作りたい。皆さんに『鈴木宗男の生き様を見てやろう』と思ってもらえるよう、最善を尽くします」

鈴木さんの復活メシ。

ごちそうさまでした。