2019年12月2日

日本医師会 会長 横倉義武さん

健康志向の医師会ランチ

2019年12月2日

きょうのサラめしは東京・本駒込にあるこちらのビル。
日本医師会の会館です。

なんだか、「私、失敗しないので」が決めゼリフのあの有名ドラマを思い出しそう。
会長室と書かれた重厚なドアを通ると…。

あ!西田敏行さん…ではなく、日本医師会の横倉義武会長です。

2012年から8年近く会長職を務める横倉さん。
おととしは世界医師会の会長にも就任。頻繁に国際会議にも出席しました。
「国内でも会議や講演会が続くし、最近はアジアやヨーロッパもよく行って忙しかったよ。そうすると夜は会食が多くなるから、いつも食べ過ぎないように気にしているんだ」

そんな横倉さんのランチ。

あのドラマでは、ジューシーな鉄板焼きの肉が登場するのですが…。


あら?焼き魚弁当ですか?

「僕はこの弁当が大好きなのよ。まず野菜から食べるようにしているんだ。それに、青魚はDHAやタンパク質もよく入っていて健康にいいんだよ」

さばのしょうゆ煮、小松菜のピーナツあえ、卵焼きにチキンカツ。ごはん付きで500円。

確かに健康によさそうですが…いつもお弁当なんですか?

「うちの医師会には『弁当担当』の役員がいて、バランスの取れた食事を選んでくれて、みんな同じメニューを食べるんだ。月曜日はおでん定食、役員会のある火曜日は割と上等の箱弁当、水曜はカレーと野菜サラダとかね」

なるほど、さすが医師。
まずは役員から健康に配慮を、ということですね。

日本医師会は開業医や勤務医およそ17万人が加入する団体。

そのトップの横倉さん、時には安倍総理大臣や麻生副総理兼財務大臣に電話一本で、直談判することも。

「高齢化や人口減少が進む中、地域医療をどう維持していくか。医師の働き方改革を進める一方、救急医療に影響が出ないようにしなければならない。課題はたくさんあるんです」

今は政府の「全世代型社会保障検討会議」で、医療制度の見直しに注目が集まっていますね。

「持続可能な社会保障をどうするかが一番でしょうね。誰も取り残さない国づくりという基本にあるのは社会保障だからね。社会保障が格差の是正をしているけれど、そこに差がつくと格差が広がって社会不安になる。来年夏のとりまとめまでどうやって合意をつくりあげるか、これから当分はハードだね」

最後に、単身赴任をしている横倉さんに地元・福岡県みやま市の写真を見せてもらいました。

稲穂が実った自然あふれる風景。ここの開業医から始まった横倉さん。

今は医師会を代表する立場で、政府側とのタフな交渉に臨みます。

ハードな日々を乗り越えるためにもやっぱり、健康な食事が大切ですね。

ごちそうさまでした。