2019年11月15日

外務省 総合外交政策局参事官 河辺賢裕さん

いつまでも危機管理メシ

2019年11月15日

「体重計には毎日乗って、健康管理には最大限気を遣っています」

こう語るのは、外務省の総合外交政策局で参事官を務める河辺賢裕(こうべ・やすひろ)さん(51)です。
2年近く前まで菅官房長官の秘書官を務めていました

ランチは、昨晩、近くのスーパーで買ってきたラタトゥイユと

スムージー。これで合わせて700円。さらに…

残り物のミニトマト。菜食主義者?というほど野菜だらけですね。

というのも、理由があるんです。
河辺さんは、政府の中枢で危機管理を担う菅官房長官の秘書官を2年4か月務めました。
その間、北朝鮮によるミサイル発射や海外でのテロ事件などの危機管理案件に24時間、対応する必要がありました。

「私が体調を崩したら、菅官房長官にも迷惑をかけることになりますし。危機管理に命をかけている菅官房長官の足は引っ張れなかったです」

だから、ランチは栄養のバランスを考えて野菜中心にしていたそう。週末は欠かさずランニングし、1日あたりのカロリー計算もして、ずっと体重60キロをキープしているんです。

さらに食べるのも早い早い。

「同僚の秘書官と官邸の中で、サッと食べるという日々でした。菅官房長官も食事は5分くらいで済ませていましたので、必然的に秘書官も早く食べる癖がつきまして」

この日も時間を無駄にしたくないと、外務省内の会議室で、部下2人と昼食です。趣味などのプライベートな話から国際情勢など仕事に関連する話まで、話は多岐にわたります。

秘書官時代を振り返ります。
「北朝鮮のミサイル発射などの時は、未明に起きることも少なくないので、朝はおちおち寝てられません。『どうせ安心して寝られないなら』と、毎朝早起きしていました。職場の官邸付近を散歩して、カフェで朝食を食べて、好きな音楽を聴いて本を読もうと。散歩していたら、同じく散歩をしている菅官房長官とバッタリ会うこともありました」

話を聞いていると、けっこうストイックなのですね?
「危機管理は自分の体調管理が大前提ですから。何か緊急事態が起きたら、自分はもちろん、政府がどう動くべきか、絶えず頭の体操をしています。危機管理を担当している人たちは皆さん自分なりに努力していると思います。自分を管理できない人は国の危機管理もできないでしょうし」

河辺さんの危機管理は、まだまだ続いているようだ。

ごちそうさまでした!