2019年11月11日
航空自衛隊 警備犬 アンジェラさん
基地を守れ!警備めし
2019年11月11日
こちら、千葉県にある、航空自衛隊柏送信所。
そびえる赤と白のアンテナは、高さ約100m。
関東一円の航空自衛隊基地を、無線でつなぐ要だそうです。
さて、本日は11月11日ということで、「ワン・ワン・ワン・ワン」!
この送信所の警備犬、アンジェラ・オブ・ゴールド・メダリストさん、通称、アンジェラのランチ。
体重は28kgと、やや小柄な、5歳の雌のジャーマン・シェパードです。
全国の警備犬を一括して調達する、埼玉県にある入間基地の警備犬管理班で、およそ2年の訓練を経て、去年1月に配備されました。
航空自衛隊は、北海道から沖縄まで、全国の基地などに、160頭余りの「警備犬」を配備していて、鋭い嗅覚や、高い運動能力を生かし、不審者に気付いた際にほえて知らせたり、飛びかかって捕まえたりするのが仕事なんだとか。
パートナーは、「警備犬取扱者」の研修を経た、寺村龍3等空曹(27)。
警備犬を扱うようになって、5年ほどになるそうです。
「人見知りが激しいですが、信頼したら、ずっと、ついてきますね。ちょっと臆病ですが、裏を返せば警戒心が強いということで、警備には適しています」
確かに、アンジェラは、「座れ」と言われると、じっと寺村さんの顔を見上げていますね! 信頼が目に見えるようです。
まずは、おもちゃを取り出して、ちょっと遊び、と思ったら、これも訓練の一環とか。
「犬にとっては、訓練も警備も、すべて、遊びなんです。犬の遊びを、人間の仕事に置き換えるんです」
私たちの仕事、「遊び」に置き換えられたらなあ…
「でも、すぐに、しかりますよ。犬は、失敗をすぐに忘れるので、『即時即罰』。その上で、間違ったことを、正しくできるようになったら、褒めてあげる。これが、信頼を築くコツですね」
おっと。なんだか、人間関係と同じですね。
さて、待ちに待った、ごはんの時間。
「ランチ」といっても、アンジェラのごはんは1日1回。
体型に合わせて、量は、毎回500g。
お値段はといえば、ドッグフード16kgの袋で、およそ1万円ということなので、1食300円ちょっとですね。
食器の音がしただけで、はしゃぐアンジェラですが、寺村さんが「待て」と言うと。
前足をそろえてじっと、待ちます。
お皿が近づいても、じっと、待ちます。
寺村さんが手を放しても、まだ、待ちます。
「よし!」
ゴーサインが出ると、アンジェラが、ものすごいいきおいで、長い舌を使ってえさを食べ始めました。
どれだけ近くでカメラを構えても、一顧だにしません。
およそ2分で、完食したと思いきや、えさがこぼれていないか、鼻息荒く、探します。
よほど、おなかがすいていたんでしょうね!
全国の警備犬の中には、研修や試験を経て、災害救助犬として活動する犬もいます。
ことし、台風19号で被害を受けた相模原市のほか、去年も、西日本豪雨や北海道胆振東部地震などで活動していて、行方不明者を発見したこともあるそうです。
アンジェラも、こうした活動に臨むことも目指しているんだとか。
いろいろな経験を積めると、よいですね。
ごちそうさまでした!ワン・ワン!