2019年11月1日

自民党 参議院議員 山田太郎さん

聖地「アキバ」で懐かしの味

2019年11月1日

オタク文化の「聖地」と言われる、東京・秋葉原。
訪れたのは、ちょうネクタイがトレードマークの参議院議員、山田太郎さん(52)です。

山田さんは、夏の参議院選挙で、SNSなどネットを駆使した活動を展開。
マンガやアニメの表現の自由などを訴え、自民党の比例代表候補の中で2番目に多い、54万票余りを獲得して当選しました。

支援を受ける団体の「組織力」がものを言う比例代表の選挙戦で、これまで選挙に関心のなかった若者の支持を集めたと話題になりました。

「若い人にどういう受け皿があれば、選挙に行って投票してもらえるか。分かりやすかったのが、マンガ、アニメ、ゲームを守っていこうということです。『エロ・グロ・暴力』というようなシーンを規制すべきだという意見が結構あって、若い人たちは非常に不満に思っています。だから『表現の自由を守る』という一番大きな看板を掲げました」

その山田さんが秋葉原でランチ。
サラめし史上初のメイド喫茶かと思い、ドキドキしながら付いて行ってみると、入ったのは意外にも70年続く老舗の洋食店でした。

そこで迷わずに注文したのは、デミグラスソースたっぷりのハンバーグに、エビフライと目玉焼きが添えられた「コンボセット」。
ナポリタンとコーンスープを追加し、締めて2330円です。

まずはナポリタンをぱくり。
「甘いね。うん、すごい甘い」

続いてハンバーグを食べても…。
「甘い。お子様ランチみたい。子どもの頃から変わらない、懐かしい味がする」

懐かしい味ですか?
「子どもの頃、ウチは母子家庭で恵まれず大変だったんだけど、当時、秋葉原にあった交通博物館に連れてきてもらって、このお店でご飯を食べるのが最高の楽しみでした。前の晩に眠れなくなるくらいね。秋葉原はある種の最先端の街で、次々と変わっていくんだけど、このお店とこの味だけは極めてレトロで変わらないんです」

実は山田さん、選挙期間中は、ここ秋葉原で毎日、街頭演説を行いました。

ただ、そのやり方は、ほかの候補者とはちょっと違います。
組織の支援を受けない山田さんは、応援弁士は一切呼ばず、2時間近くにわたる演説を1日3回、行いました。

その様子を、秋葉原を訪れた若者たちが動画で撮影。
SNSで拡散したことが、全国に支援の輪を広げる1つの要因になったそうです。

「NHKさんの取材で言うのもなんだけど、僕に票を入れてくれたのは、テレビも新聞も見ていない人たち。主力は20代、30代、40代前半だと思う。だから、若者政策はやっていかなきゃいけない」

どのような若者政策を考えているのでしょうか。

「例えば年金。自民党の中でも議論しているけど、議員もご年配の方が多いから、どうしても高齢者を軸にした議論になってしまっています。だけど、ニートやフリーランスの人たちを含めて、今の20代、30代が将来、大丈夫だという設計をしないといけない。若い人たちの目線で年金の仕組みをシフトチェンジしないとまずいと思っています」

変わらぬ老舗の味のように、ぶれない信念で、若者のための政策を実現してください。

ごちそうさまでした!