2019年9月2日

アフリカのメディアの皆さん

横浜に集う「TICAD」ランチ

2019年9月2日

アフリカのおよそ50か国の首脳らが横浜市に集まり、8月30日に閉幕したTICAD=アフリカ開発会議。

海外の200社を超える報道機関が取材登録し、情報を世界に発信しました。

その拠点となったのが、会場内に設けられた国際メディアセンター。

会議取材の合間の昼どき、軽食コーナーに出かけると、何やら、困った様子の人が。

「このサンドイッチには、ハムは入ってるの?」

この方、南アフリカの新聞社のカメラマン、ヤンディサさん(37)。

この名前、5回聞き直しました。

ヤンディサさんはイスラム教徒なので、豚肉が食べられないんだとか。

でも大丈夫!

日本人スタッフが、イスラム教徒にも配慮したメニューであることを丁寧に伝えます。

サンドイッチに使ったハムは、なんと大豆で作ったものだそうです。

ヤンディサさん、満足げに「ジャパン、クール!!」

そして、こちらのカレー。

海外に多いベジタリアンを意識した野菜カレーです。

豆をトッピングしているのは、アフリカ東部・アデン湾に面した海上交通の要衝、ジブチのテレビ局の記者のサイさん(36)。

日本のカレー、どうですか?

「んー、もっとスパイシーだといいね。アフリカは香辛料をふんだんに使う料理が多いんだ。それとお米も色が付いてないね。ジブチも主食はお米なんだけど、紫色の豆なんかを入れて、香りもいいんだよ」

だから、豆をトッピングしているんですね。納得!

でも、ジブチもお米が主食とは意外でした。

サイさんの隣の男性にも声をかけてみると、実は報道機関の人ではなく、ジブチ政府の関係者というイブラヒムさん(46)。


ジブチといえば、自衛隊が、海外で唯一の拠点を置き、日本が「アフリカへの玄関口」と位置づける大切な国です。一方で、中国軍が海外で初めて建設した海軍基地もあります。

気になる、日本の評価を聞いてみると・・・

「中国をはじめ、各国はどんどんアフリカに進出を強めているのに、日本は投資のスピードが遅い気がする。今回の会議を機に、日本企業の投資拡大を期待したい」と日本に注文する意見。

さらに他の人にも話を聞いてみました。


日本との共同議長国となったエジプトの新聞記者、ノルハンさん(30)。

イスラム教徒の女性が髪を隠すために使う「ヒジャブ」をかぶっています。

「食べているところを撮影していいですか?」と尋ねると、とても、けげんな表情をされてしまいました。


「女性が食事をする場面は、あまり見せちゃいけないのよ」

そうなんだ…。改めて文化の違いを感じました。

そんなノルハンさん。

写真を撮ろうと構えていたスマホを降ろすと快く話してくれました。

日本と中国について、聞いてみると。

「アフリカに貢献できる分野が違うと思う。中国には資金力があるから、大型のインフラ投資ができる。一方で、日本にはノウハウがある。貧しいアフリカの国々に学校をつくってくれたり、国の制度づくりを手助けしてくれたり。アフリカが必要とする支援は多岐にわたるの。だからさまざまなプレーヤーがアフリカに関心を持ってくれるのはありがたいことよ」

なるほど。

ただ、一連の日程のなかで、安倍総理大臣は、中国による、いわゆる「債務の罠」を念頭に「債務負担が過剰にならないようにする必要がある」と指摘していましたね。

政府としては、人材育成のノウハウを活用し、アフリカの成長につながる息の長い投資を続けることで、日本の存在感を高めたいところです。

ところでノルハンさん、実は、日本のマンガが大好きなんだとか。

お気に入りは、「らんま1/2」と「ドラゴンボール」。TICADが終わったら、東京に出かけて、マンガを買う予定だとか。

日本の文化が、アフリカにも広がっているのはうれしいですね。

よし、最後に「スパイシーじゃない」って言ってた野菜カレー、食べてみようかな。

…辛いじゃないですか!

ごちそうさまでした!