2019年8月23日

外務省 中央アジア・コーカサス室の皆さん

「中央アジア」を食べたい!

2019年8月23日

大皿に盛られた油で炊いたライス。四角形のパイ。
見かけない料理が並んでいますね。

実は、これすべて中央アジアの料理なんです。

紹介してくれたのは、外務省の「中央アジア・コーカサス室」の皆さんです。
時々、中央アジアの料理を持ち寄って、ランチ会を開いていると聞き、その様子を見せてもらいました。

「そもそも、中央アジアってどこ?ってよく聞かれるんですよ」と地図を取り出したのは、首席事務官の林直樹さん。

中央アジアとは、中国とロシア、イランなどに囲まれた地域で、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの5つの国を指します。

「それぞれの国に特徴があるんですが、どこも自然が豊かで、人も親切なんです。日本人に顔が似ている国もあるんですよ」

残念ながら、日本には、中央アジア料理を出しているレストランは多くないとのこと。だから、この味が恋しくなるとみんなで手料理を持ち寄るんだそうです。

こちらは「プロフ」という中央アジア定番のソウルフード。

ピラフに似た料理で、肉やにんじん、レーズンなどの具がたっぷり。
作ってきたのは尾﨑真貴子さんです。

「現地では、どこに行ってもみんなプロフを食べていますよ。油で炊くのでちょっと油っぽいんですが、自宅で作ったら家族にも好評で得意料理になりました」

続いて、淺村卓生さんが持ってきた「サムサ」。

肉をたっぷり包んだミートパイです。
妻がウズベキスタン出身で、きょうは本場の味を持ってきてくれたのだとか。

「妻の実家は本当に親戚づきあいが多くて、よくみんなで集まっては食事を一緒に食べるんです。ウエットなつきあいが多いのが中央アジアの特徴ですね」

そして、「シャシリク」というラムの焼き肉。

カザフスタンに赴任していた林さんが持ってきました。

クミンなどの香辛料に一晩漬け込んで焼くそうです。
「臭みが無くなって食べやすいんです。香辛料がちょっと日本とは違いますよね」

シルクロードの通り道として日本とも古くから深いつながりがある中央アジア。
先月には新たにカザフスタンとの直行便も開設され、観光の活性化も期待されています。
ただ、まだなじみが薄いのが現実で、料理も日本ではなかなか食べられません。

そんなかたのために、外務省が用意したのが、こちらの動画!

料理を通じて中央アジアをもっとよく知ってもらおうと、「プロフ」などの料理の作り方を紹介しています。(外務省のホームページに移ります)

「ぜひ多くの人に一度自宅で試してもらって、中央アジアに興味を持ってほしいです」

中央アジアに思いをはせる、にぎやかな皆さんのランチ。
ファンが増えるといいですね。

ごちそうさまでした!