2019年7月19日

文部科学省 海外留学支援プロジェクト広報 西川朋子さん

飛び立て、海外留学ランチ

2019年7月19日

お昼休み中の文部科学省の一室。
何かの準備をしているようですね。今から何が始まるんですか。

答えてくれたのは、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」という海外留学を支援するプロジェクトで、広報を担当している西川朋子さん(42歳)。

「海外留学に行ってきた大学生の報告会があるんです。1、2週間に1回のペースで、みんなでランチを食べながら和やかにやっています」
留学した生徒・学生たちの意見を、今後のプロジェクトに反映させようと、ことし3月から始まったそうです。

そのプロジェクト、どういうものかというと、海外留学する若者を2020年までに倍増させることを目標に、文部科学省と独立行政法人日本学生支援機構、それに民間企業が協力して、2013年から始まったものなのだとか。

プロジェクトを支えるチームのメンバーも、民間企業から出向している人などさまざま。
西川さんも、プロジェクトのために採用されました。

では、報告会が始まる前にみなさんのランチをチェック!

西川さんは手作りのお弁当。素材選びにこだわったそうです。

「きょう報告してくれる大学生は、オーストラリアに留学したということで、雰囲気だけでも出そうと、オーストラリア産の牛肉を使ってみました。栄養に気をつけて野菜も多めに添えました」

一方こちらの男性がた。

唐揚げ弁当に、

カツ丼、どれもボリュームたっぷりですね。

みなさん、近くのお弁当屋さんで買うことが多いそうです。

集まったのは15人。ランチをしながらの報告会が始まりました。

この日、報告したのは、千葉県の大学に通う2年生の長谷部真桜さん。

長谷部さんは高校時代、プロジェクトの奨学金を使って、オーストラリアに3か月間留学して、ホームステイをしながら現地の公立高校に通いました。

「留学前は、親から、高校生で留学に行く必要はないとか、治安が心配だなどと反対されました。現地の授業についていくのは大変でしたが、留学を通じて、人見知りだった私も社交的になれたし、ホストファミリーとは今も家族ぐるみで交流しています」

長谷部さんは、この留学がきっかけとなって、この秋には、カナダに短期留学する予定なんだそうです。

報告では、オーストラリアの食文化の紹介も。お気に入りは、現地のお菓子「アンザッククッキー」だそうです。

第1次世界大戦で戦った兵士に妻が持たせたことに由来があるそうで、ココナッツや黒砂糖を使った甘いクッキーなんだとか。

「留学できるのは学生の特権で、社会人になるといろいろと制限がかかりますが、学生は休学や交換留学の制度をうまく使えば比較的簡単にチャレンジできる。一歩踏み出さないと見えない景色があるので、うまく奨学金制度を活用して海外に飛び立ってほしい」と西川さん。

報告会の終わりには、部屋の世界地図にシールを貼ることにしています。

この日はみんなでオーストラリアにシールを貼って…

ごちそうさまでした!