2019年7月12日

国民民主党 大島敦さん

官邸見つめてランチのこの人“WHO”?

2019年7月12日

総理大臣官邸から道路を1本隔てた衆議院第一議員会館。

1階にあるこの店の売りは「総理大臣官邸が見える唯一の喫茶室」です。

その喫茶室のテーブルに1人で座っているのは、国民民主党の副代表、大島敦さん。

2017年9月、民進党の幹事長に就任した際には、知名度が低いとして、みずから「Who is 大島?」と発言。その自虐的なセリフも、当時注目されました。(詳しくはこちらの記事を)

あれから2年。知名度は上がりましたか?
「変わらないよ。だって、1か月後に希望の党ができて、結局、大島が民進党の幹事長をやったのは、たったの1か月だったからね」

きょうのランチは、洋食の王様、ハンバーグランチ、850円。

ボリュームたっぷりですね。
「しっかり食べることは大切だよ。学生時代から尊敬する政治家の1人で、伝記を読み込んでいた、田中角栄の『メシ食ったか?』という有名なことばがあるじゃない。男って、意外とメンタルが弱いからさ」

「大島だって、落ち込んで、食べたくない時だってある。でも、無理して、おなかの中にごはんをたたき込むと不思議と元気が出てくるんだよね」

知名度の低さを逆手に取ったときも、もしかしたら、「ごはんをたたき込んで」いたのかもしれませんね。

「最近の永田町はさ、草食系の政治をやってるよね」

肉汁たっぷりのハンバーグを食べながら、大島さんが突然つぶやきました。

どういう意味ですか。
「日本の政治が弱くなっている。与野党を問わず、相手を批判して輝くのは、強くない証し」

「それに、選挙におもねってきた。激動の世界の中で、とても小さな国になってしまった。政治が国民の力を生かし切れていないのは、われわれ政治家の責任だよ」

少し、しんみりしながら、黙って、ハンバーグを口に運ぶ大島さん。

その視線の先には、総理大臣官邸が。

カウンター席で「権力の館」を見ながら、ランチを食べるのがお気に入りなんだとか。
「民主党政権の時をよく思い出すよ。ちょっと自慢するとね、大島は当時、『最も官邸に足を運んだ』と言われた副大臣だったんだ。『役人の間では』結構、知名度が高いんだよ」

やっぱり、また、あそこで働きたいですか?
「もちろん!いつだか、わからないけどね。今、できることは『われこそ、この国を背負っている』という自覚を持って、世界がどう動いているのか、知識と人間関係を深めていくことだ。野党ながらも、ほのかな光を放つ議員であり続けたいね」

再び、総理大臣官邸に足を運ぶ日を目指し、「唯一、見える」この場所に通います。

ごちそうさまでした。