2019年4月26日

セネガル大使館 ゴルギ・シス大使と外務省の皆さん

セネガル大使と本場アフリカの味

2019年4月26日

魚とご飯をトマトやタマネギと炊き込んだこちら、どこの国の料理でしょう?

答えはアフリカ西部の国、セネガル。
「チェブジェン」という料理で、「魚のご飯」という意味だそうです。

ここは霞が関から少し離れた東京・港区浜松町にある、アフリカ料理店。

外務省のかたが珍しい料理を紹介してくれるというので、ついて行きました。
現地から材料を直輸入していて、「アフリカのおばあちゃん」の味が売りだそうです。

紹介してくれたのは、アフリカを愛してやまないという、外務省アフリカ第一課課長の荒木要さん(49)や首席事務官の鴨下誠さん(42)など、アフリカを担当する皆さん。

セネガル大使館のゴルギ・シス大使(53)に、「せっかくなので一緒にサラめししましょう!」と声をかけたそうです。

「セネガルの料理は、ご飯が主食で野菜や魚、肉もたっぷり入っているんだよ。なんとなく、日本と似ているでしょう」とシス大使。

食べ物だけでなく、セネガルには伝統的な相撲があるなど、日本と似ているのだとか。

セネガルに2年間赴任していた鴨下さんに運ばれてきたのは…カレーですか?

これは「スープ・カンジャ」という料理。
「カンジャ」はオクラという意味です。魚介とオクラを煮込んだ緑色の粘りけのあるシチューのような料理で、ご飯と一緒にいただきます。

実は鴨下さん、この「スープ・カンジャ」に苦い思い出があるそうです。
「セネガルに赴任した直後、熱が出て体調が悪くなっていたのですが、大使館の人に赴任の景気づけにと食べさせられたのがこの料理でした。そのあと熱に加えておなかも壊しました」

それはそれは大変でしたね。
鴨下さん、それ以来、この料理が苦手だったそうですが、久しぶりに食べると懐かしいといいます。

料理を食べ終えて、運ばれてきたのはコーヒー。ん?でも、少し香りが違いますね。

この「カフェトゥーバ」という飲み物、ギニアペッパーなど香辛料が入っているのです。
スパイシーなこの飲み物に砂糖を大量に入れて飲むのがセネガル流だそうです。

こちらもどうぞと出てきた白い飲み物は、バオバブの実のジュース。

あの、バオバブに実がなるなんて。
「不思議な料理もあるけど、どれもおいしいですよ。アフリカは日本から遠いけど、今は現地で多くの日本人が活躍しています。アフリカは大切なパートナーなんです。夏に日本でTICAD=アフリカ開発会議が開かれますが、多くの日本人にアフリカに親しみを深めてもらいたいと思っています」と荒木課長。

そう、ことしは“アフリカ”が日本にやってくるのだ。
8月に横浜で開かれるTICADには、50か国を超えるアフリカの国から首脳らが集まる予定で、みなさんもこれから忙しくなるとのこと。

「一緒に頑張っていきましょう!」
最後はTICADのポスターと一緒にパチリ。

ごちそうさまでした!