2019年3月11日

大島理森さん 高市早苗さん 渡辺博道さん

震災8年 被災地応援ランチ

2019年3月11日

所狭しと並べられた品々を見て回るのは、衆議院議長の大島理森さん(72)、衆議院議院運営委員長の高市早苗さん(58)、それに復興大臣の渡辺博道さん(68)です。

どこかの物産展の見学でしょうか。

いえいえ、ここは衆議院の議員会館。東日本大震災から8年となる被災地を応援しようと、毎年行われている展示即売会の視察にやってきたのです。

まず訪れたのは衆議院第一議員会館で行われた宮城県の即売会。地元の名物である牛タンを使ったカレーなどが売られていました。

大島さんが「国会で苦労をかけているから」と、議事運営を取りしきる高市さんに「ほやのアヒージョ」をプレゼントする一幕も。

次に訪れたのは第二議員会館での即売会。
「さば缶」、ウニやアワビが詰まった「いちご煮」などが並んでいました。秘書や職員に交じって次々と買い求める3人。

そして3人は食堂へ。
期間限定の2種類の特別ランチ「東北復興応援メニュー」が用意されていました。

いずれも被災地の食材が使われています。
1つ目のメニューは「岩手県産 鶏の唐揚げ定食」800円。

もう1つは宮城県の「金華銀鮭の粕漬け焼き定食」860円です。

両方ともお米は福島県産を使っています。

金華銀鮭とお米を口にした大島さん。
「うん、うまい」
ふだんは国会でにらみをきかす議長も満面の笑み。

唐揚げを食べた渡辺さんと高市さんも「とてもおいしいです」と口をそろえました。

食べ終えたあと、大島さんは風評被害の払拭を呼びかけました。
「被災地の方々が、この8年間、歯を食いしばって取り組んできたことに敬意を表したい。皆さんの頑張りで、復興へ向けて明確に進んでいますが、福島の場合は、原発被害の被災者がたくさん残っているのも事実です」

「何よりも風評被害がないよう、国民の皆さまには、被災地に心を寄せていただきたい。国会としても、一緒になって復興前進のために努力したい」

国会では5年前から、この取り組みが行われているそうです。
企画した復興庁の増田圭 参事官に話を聞きました。

「国会は、議員だけでなく秘書も含め、全国から人が集まる場所です。だからこそ国会で、まず被災地を知ってもらう。そして、被災地のものを食べてもらう。その先に、被災地に来てもらう。国会という場で被災地支援を行うことで、いい機会になればいいと考えています」

あの日から8年。国会でも続く地道な復興支援。私も被災地に思いをはせて「震災復興ランチ」をいただきました。

ごちそうさまでした。