2019年2月25日

外務省 外務政務官 辻清人さん

大臣特命!改革の第一歩は…油淋鶏??

2019年2月25日

年明けに開かれた外務省恒例の「新年挨拶会」。
河野外務大臣をはじめ、政務三役が壇上に並び、外務省の幹部職員と、ことし1年の外交方針を確認する重要な会です。

河野大臣らに続いて挨拶に立った、外務政務官の辻清人さん(39)。
開口一番、「報告があります。河野大臣からの特命です」と発言。

会場に緊張が走ります。

辻さんは、京都大学を卒業後、アメリカのシンクタンクなどを経て政治家になり、「国際政治のスペシャリスト」と言われています。発言をメモに書きとめていた、われわれ記者の持つペンにも思わず力が入ります。

特命とはなに?

北朝鮮か?中国か?それともロシアの関係か?すると、おもむろに辻さん…

「外務省の食堂を改革することです!」

え?!は?!

そう。外務省で目下の課題が「省内の食堂改革」なんです。外務省の食堂は最上階の食堂は日当たりも良く、広さもあるのですが、昼時もこの人の少なさ。

みんなが集まる食堂に改革するよう河野大臣の特命を受けたのが辻さんでした。
なぜ人気がないのか。省内でアンケート調査を行った結果、「魅力的なメニューがない」「選択肢が少ない」といった回答が目立ったといいます。

予算もない中で、辻さんが考えたのが、「週替わりワゴン販売作戦」。入札の結果、第1週目は、都内の「肉バル」自慢の「油淋鶏(ユーリンチー)弁当」600円に決まりました。

午前3時から仕込みをしたというこのお弁当。
高温でカラッと揚げた鶏のもも肉にシャキシャキのねぎを添えます。

さらにお店のこだわりが、販売直前に特製の甘酸っぱいたれをかけること。

こうすることで、カリッとした食感が損なわれず、おいしくいただけるのだとか。

辻さんの呼びかけが効いたのか、行列が出来る人気ぶり。用意したおよそ100食は30分で完売となりました。

視察に来た辻さんもびっくり。「もうお弁当ないんですか?」

いえいえ大丈夫ですよ。「仕掛け人」の辻さんに食べてもらうために、特別にひとつ残しておいてくれました。

ボリュームありそうですね。味はどうですか。
「肉々しいんですけど、ねぎが効いていてあっさり食べられます。本当においしいですね」

辻さんは、食堂改革は日本の国益にもつながると力説します。
「外務政務官として海外に出張することが多いのですが、飛行機の中とか、空いてる時間は、食堂のことでアタマがいっぱいでした。いかに安くおいしく栄養を取れるかは、外交をバリバリやってもらうためにも大事なんじゃないかと。そういう意味で国益につながる改革です!」

今回の結果を分析して、さらに本格的な食堂改革につなげたいのだとか。
「大臣からは『スピード感』と『結果』を求められています。利用価値の高い食堂を目指す試みはまだ第一歩です」

お話を聞きながら15分で完食した辻さん。
世界を飛び回る外交官が「腹に力を入れて」がんばれるよう、食堂改革のプロジェクトを続けていく決意だそうです。

ごちそうさまでした!