2019年2月15日
総務省 働き方改革チーム 飯田美保さんと皆さん
今どきオフィスでランチミーティング
2019年2月15日
総務省6階にある行政管理局のオフィス。
昼下がりにノートパソコンを持った人たちが集まってきました。
よく見ると、お弁当も持ってきたようです。
実はこれ、若手の官僚のみなさんでつくる「働き方改革チーム」のランチミーティングだそうです。
チームリーダーの飯田美保さんのお弁当は毎日、手作りだそうです。
赤い袋に入ったりんごの形をした、お弁当箱。
中には、こんにゃくとナスの煮物、牛肉とレタスの炒め物、そして卵焼き、ミニトマトが入っていました。
彩りがいいですね。
「朝は早いので、前日の夜のうちに作っています。栄養のバランスを考えています」
ミーティングに集まったのは、20代から30代の課長補佐以下の若手6人。
行政評価局や情報流通行政局など所属部署は皆バラバラ。
ランチも、仕出し弁当の人もいれば、
コンビニのサンドイッチの人もいて、個性が表れていますね。
この日のミーティングのテーマは、職員向けイントラネットの改善です。
「今のホームページ、よく使う項目がパッと目に入らないんだよね」
「アイコンがわかりにくい」
本音でズバズバ言い合います。
ところでこの部屋、役所にしては、すっきりしていると思いませんか?
机の上に棚などはないし、書類も置かれていないですし。
実はこの部屋、霞が関の中央省庁の「オフィス改革」のさきがけで、3年前に、思い切って模様替えをしたんだそうです。
どこがどう変わったのか。ビフォーアフターで比べてみましょう。
こちらが以前の写真です。
机の上には山積みの書類。今にも崩れそうですね。
それが今は、自分の席を持たずに、自由に働く席を決めることができる「フリーアドレス」の職場。
仕切りも取り払って見通しがよくなり、上司にも相談しやすくなったそうです。
こうしたオフィスの改革と働き方改革、何か関係があるのですか、飯田さん。
「打ち合わせのためのスペースが生まれ、視界も広くなります。必要な情報交換をすぐに行うことができるため、無駄な待ち時間が減ります。これらの積み重ねで、より効率的・生産的に働くことができるんです」
効率的といえば、このミーティングでは紙の資料は使いません。
だからノートパソコンを持ち寄って情報を共有していたんですね。
ペーパレス化の推進につながっていて、行政管理局では紙の使用量を53%も削減したとか。そしていろいろな改革の積み重ねで、残業時間をおよそ20%減らしたんだそうです。
「一人ひとりが、よりよく働くために工夫や改善をしていけば、わざわざチームをつくって仰々しく改革に取り組む必要はなくなっていくと思います。『働き方改革』という言葉が無くなる未来を目指して、課題を一つずつクリアしていきたいです」
ちなみに、このオフィスには自治体や民間企業からの視察が相次いでいるそうです。
「働き方改革は、オフィス改革から」ということで、引き続き、取り組みを進めて下さい。
ごちそうさまでした。