2019年2月8日

自民党幹事長代理 林幹雄さん

“特別秘書”は、こっそりカレー

2019年2月8日

昼下がりの議員会館の一室。
ひとり、おいしそうにカレーを食べているのは、自民党幹事長代理の林幹雄さん(72)です。

「カレーはね、子どものころから大好きなんだよ。何分もかからず食べられて、手っ取り早いのもいい」
特に野菜がたくさん入った家庭的な味のカレーが好きだと言います。

3年前の夏に、二階幹事長とともに幹事長代理に就任した林さん。

ところで「幹事長代理」って、どんな仕事なんですか。
「党のトップの総裁は、総理大臣として官邸で指揮をとっているので、会社で言えば幹事長が社長。幹事長代理は、幹事長の“特別秘書”みたいな感じ。隣の部屋にいても『すぐ来てくれ』と呼ばれるのはしょっちゅう」

会食がある時以外は、ほぼ毎日、党本部でランチという林さんですが、残念ながら、大好物のカレーを食べる機会は少ないそうです。
「昼はだいたい二階幹事長と打ち合わせしながらで、うどんが多い。幹事長がうどん好きだから。俺だけカレーというのは、あれだから…」

なるほど。そこは“特別秘書”の社長への気遣いということですか。
きょうは、二階幹事長が外出しているので、自分の事務所でひそかに好物を楽しもうということだったんですね。

みずからは表に出ず、陰で支える姿から「幹事長の黒子」とも評される林さん。
本人はどのように感じているのでしょうか。
「性格的にもね、しゃしゃり出てうんぬんというのはあまり合わないんだよね。だから、2番手と言ったらおかしいけど、裏方のほうが適しているのかもしれないね」

林さんは、派閥も幹事長が率いる“二階派”に所属。
最近は、民主党政権で閣僚を務めた細野豪志さんが入って話題となりました。

「口の悪い人は『二階サファリパーク』とか『放し飼い集団』とか言うけど(笑)。確かに個性派が集まってるけど、例えば二階幹事長が『安倍3選でいくぞ!』と言ったら、その方向でガッと突き進む。これが派閥。やっぱり団結なんだよね」

多くの人たちが集まる二階派は、さまざま具材からなるカレーライスのようでもあり、林さんはその隠し味といったところでしょうか。
「あんまりスパイス効いていないでしょ、俺の場合は」

ランチの間も、ひっきりなしにかかってくる電話への対応に追われていました。

ごちそうさまでした!