2019年1月11日
防衛政務官 鈴木貴子さん
骨はなくても大丈夫 最年少の気骨メシ
2019年1月11日
お昼ご飯の時間に、女性たちと現れたのは、史上最年少で防衛政務官に就任した鈴木貴子さん(33)。今、唯一の女性政務官です。
一緒にいるのは、秘書官や副官など政務官室のスタッフ。全員女性なんですね。
4人が訪れたのは、防衛省の敷地内にある、陸海空の自衛隊員が暮らす隊舎の食堂。
ランチのメインは「骨なしサワラの柚香焼き」それに「豆腐チャンプルー」「かぶのみそ汁」が付いています。
日によっては、おかずだけで1000キロカロリーを超える隊員食堂ですが、この日はおかずで507キロカロリーと「ヘルシーな方」なんだとか。(写真は本来のメニューより1品足りない状態です)
でも、これに大きい茶わんでごはんを盛ると、500キロカロリー追加でやはり1000キロカロリー超に!
さすがに鈴木さんは、ちょっと小さめの茶碗でした。
それでも、普段はこんなに盛らないとのこと。この日は隊員の気持ちに少しでも近づこうと、特別なんだとか。
サワラを食べようとすると…
「骨が無い!」
どうやら、骨があると隊員から敬遠されるようで…
「甘やかしていいんですか?『魚は骨が無い生き物だ』と思っちゃうよ、みんな」
秘書官「小学生じゃないですから。自衛隊員、みんな、大人ですよ」
副官「魚釣りもするから大丈夫です」
「そっか。でも蛇も絞めることできるのにね。不思議…」
訓練の際に蛇を食べることもある自衛隊員が、魚の骨を敬遠するのが腑に落ちないようでしたが、素直に受け入れました。
最年少の防衛政務官としての意気込みを聞いてみると、声も表情も引き締まります。
「防衛省には早めに来たいと思ってた。国防を語れるのは国会議員だけ。議員として30年とか、みなさまに使って頂くとしたら、外せないよね。もちろん、気負いはありますよ。『事に臨んでは危険を顧みず』っていう自衛官の命を預かる覚悟だから」
就任とともに、スーツも靴も、新調したそうです。すべて、ダークカラー。
「部隊視察に行って、遠くから見られた一瞬で心証が決まる。すべてのツールを使って、私の気概や決意、覚悟を伝えるのが政治家の役割だと私は思うの」
そういえば、菅官房長官から「女性初の総理大臣になる」と言われていましたよね。
「前々回選挙のキャッチフレーズは『目指します、日本のリーダー』。当時、野党だよ。でも、『私にしか書けないこと』を書かないと、意味が無いんだよ。いろいろバリエーションがあったなかで、『選挙の神様』がね、最後にその知恵を授けてくれたの。某、鈴木宗男先生っていうね」
ボリュームのある隊員用ランチを食べ終わり、今度は食堂の栄養士さんとなにやら相談を始めました。
なんでも3月に食堂で行われる「北海道フェア」に向けて、提案したいことがあるとか。
カボチャを練り込んだお餅や、地元・釧路名物の「スパカツ」!揚げ物に炭水化物??
「写真はトマトっぽく見えるんだけど、本当はミートソース。『肉on肉』なの」
栄養士「隊員さん、好きな感じです。こういうの大好きなんで」
「『食』ってやっぱり大事で、ましてや自衛隊員の食堂だから。喜びそうで、満腹感のあるのがいいな、と」
取材を終えて、帰ろうとしたら、「これ、絶対一緒に写真撮って!!」と。
何かと思ったら、「脂肪1キロ」の塊の模型…。
「覚悟」だけでなく、記者(80キロから減量中)への気遣いも、ちゃめっ気たっぷりに見せる鈴木さん。
ごちそうさまでした!