致問題を改めて提起」
米長官 河野外相と電話会談

河野外務大臣は、北朝鮮を訪問したアメリカのポンペイオ国務長官と8日夜、電話で会談し、ポンペイオ長官からキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に対して、拉致問題を改めて提起したことなど、協議内容の説明を受け、非核化の実現に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

ポンペイオ国務長官と北朝鮮のキム委員長の会談が北朝鮮のピョンヤンで行われたことを受けて、河野外務大臣は8日午後8時からポンペイオ長官と電話で会談しました。

このあと河野大臣は記者団に、「ポンペイオ長官のピョンヤンやソウルへの訪問の結果について話をうかがい意見交換をした。

北朝鮮問題について日米はこれまでもしっかり連携してきているが、今後もしっかりと連携を強化しながら朝鮮半島の非核化にあたっていくことで一致した」と述べました。

また河野大臣は、ポンペイオ長官から、今回の会談の中で拉致問題を改めて提起したと説明を受けたことを明らかにしましたが、日朝首脳会談の開催も含めキム委員長からどのような反応があったかについては明らかにしませんでした。

さらに河野大臣は、キム委員長がプンゲリの核実験場にアメリカの調査を受け入れると表明したことについて、「一つの前進だと思う」と述べ、一定の評価をする考えを示しました。