泉房穂 明石市長の問責決議可決 「暴言責任取る」任期後引退へ

兵庫県明石市の泉房穂市長に対する問責決議が市議会の本会議で、賛成多数で可決されました。一方、泉市長は2023年4月までとなっている任期をもって政治家を引退する考えを示しました。

10月12日、明石市議会の本会議が開かれ泉市長に対する問責決議案が4つの会派に所属する議員から共同で提出されました。

決議案では、泉市長は議会の賛成がない事業を専決処分で実施するなど議会制民主主義を否定しているほか、明石市にある企業が納めた税金の額をSNSで公開したなどとし「主観のみで物事を決め、相反する考えを排除する姿勢がみられる」として、猛省を促すとしています。そして問責決議案は、直ちに採決され賛成多数で可決されました。

また12日の本会議では、泉市長が10月8日に市議会議員などに対し「決議案に賛成したら許さない」という趣旨の発言をしたことについての質問も行われ、泉市長は「決議を防ぎたいと思ったわけではないが、怒りが爆発してしまって、いろんなせりふが出てしまった」と述べました。

そのうえで「暴言の責任を取って任期満了後に政治家を引退し、次の選挙で選ばれた市長に引き継ぎます」と述べ、2023年4月までとなっている任期をもって政治家を引退する考えを示しました。