い人をいっぱい
集めるよりも」石破氏

自民党総裁選挙への立候補を表明している石破元幹事長は、自民党と国民の意識がかい離するのはよくないと指摘したうえで、党員票の獲得に向けて粘り強く支持を訴えていく考えを強調しました。

今週7日の自民党総裁選挙の告示を前に、石破元幹事長は、7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県と岡山県を視察したあと、記者団に対し「課題はいっぱいあるが、各省バラバラのところがある」と指摘し、災害対応や防災対策に一元的にあたる「防災省」創設の必要性を改めて強調しました。

一方、石破氏は、安倍総理大臣の陣営が選挙対策本部を発足させ、自民党所属の国会議員のおよそ6割が出席したことについて、「自民党と国民の考えていることにかい離があるとしたら、いいことだと思わない。自民党は国民政党として、一部の人や地域のためではなく、すべての地域や人々に奉仕する政党であり、国民を見ていきたい」と述べました。

そのうえで石破氏は、「偉い人をいっぱい集めるのも1つのやり方だが、私は一人一人に訴えていくやり方を大事にしたい」と述べ、党員票の獲得に向けて粘り強く支持を訴えていく考えを強調しました。

尾辻氏「武士道で戦う」

石破派と竹下派の参議院側は国会内で選挙対策本部の会合を開き、派閥に所属していない議員も含めおよそ20人が出席しました。

この中で、選挙対策本部長を務める尾辻元参議院副議長は「今後の日本をどういう国にしていくのか、覚悟して取り組まなければならない。総裁選挙では、『武士道』を真ん中に据えて、正々堂々と真っ正面から戦っていこう」と呼びかけ、支持拡大に向けて政策を訴えていくことを確認しました。