「与野党戦う構図作る」津村氏
「政権を取る核になる」玉木氏

国民民主党の代表選挙が22日告示され、津村元内閣府政務官と玉木共同代表の2人が立候補し、選挙戦がスタートしました。

ことし5月の結成後、初めて行われる国民民主党の代表選挙は22日告示され、午前10時から党本部で立候補の受け付けが行われました。立候補した2人は、党本部でそろって記者会見しました。

冒頭、津村氏は「認知度ゼロ、支持率ゼロという低迷から、支持率を5%、10%に上げて、来年の参議院選挙の1人区で与野党が1対1で戦う構図を作れるかどうかがすべてだ」と述べました。

玉木氏は「立候補した理由は政権を取る核になるというたった1つで、引き続き先頭に立って、厳しく安倍政権と向き合い、戦う武器である政策を精度の高いものに仕上げていく」と述べました。

また、野党連携の在り方について、津村氏は「来年の参議院選挙に向けて、自民党がいちばん怖がる野党のスクラムを組むことに尽きる。参議院選挙で野党全体が勝利するためには、どちらがいいかという判断基準で考えるべきだ」と述べました。

一方、玉木氏は「協力できる政党や会派と、選挙では共同選対を組み、国会では統一会派を目指し、働きかけていく。国会戦術で大事なことは、野党間でよくコミュニケーションを取ることだ」と述べました。

さらに、来年の参議院選挙に向けた野党間の候補者調整について、玉木氏が「候補者を1人にする努力はすべきだが、党勢拡大が目標であれば、共産党が擁立した選挙区でも、いい候補者がいれば擁立してから調整するのが筋だ」と述べたのに対し、津村氏は、「党の候補者を立てて調整するのは危険な戦略だ。安倍総理大臣を倒す目的を共有しているのであれば事前に調整すべきだ」と述べました。

代表選挙にはおよそ60人の国会議員のほか、国政選挙の公認候補予定者、地方議員、それに党員・サポーターが参加します。

2人は来月2日まで各地で街頭演説などを行うことにしていて、来年行われる統一地方選挙や参議院選挙に向けて、党勢の拡大や、野党連携の在り方などをめぐって論戦が交わされる見通しです。