オミクロン株感染者
原則入院見直しを検討へ

大阪府内で新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」への感染が相次いで確認される中、吉村知事は重症化リスクのある人が確実に治療を受けられるよう、感染者全員を原則入院させている現在の対応について、リスクの低い人はホテル療養に切り替えるなど見直しを検討する考えを示しました。

大阪府内では年末年始の期間中、新型コロナの新規感染者数が増加傾向にあり、「オミクロン株」への感染確認も相次いでいます。

これについて吉村知事は4日、記者団に対し「年末年始で人の動きが増えたし、オミクロン株の感染拡大力は強い。今後、感染者数は増え、感染の拡大傾向に入ると思う」と述べました。

そのうえで、オミクロン株の感染者は原則、入院としている現在の対応について「重症化のリスクの高い人が早期治療を受け、リスクの低い人はホテルで療養するなど、医療資源の適切なあり方を考えて、できるだけ早く実行したい」と述べ、今後、感染が急激に拡大した場合に備えて対応の見直しを検討する考えを示しました。

大阪府によりますと、これまで府内でオミクロン株への感染が確認された人のうち今のところ重症化した人はいないということですが、基礎疾患があり、ワクチンの接種歴のない70代の1人が中等症になっているということです。

大阪府 新型コロナ 124人感染確認 100人超は去年10月以来

大阪府は、4日新たに124人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
1日の感染者数の発表が100人を超えるのは、去年の10月14日以来です。
これで、府内の感染者の累計は20万4120人となりました。

一方、感染して亡くなった人の発表はありませんでした。

大阪府 「オミクロン株」 58人感染確認 全員が軽症か無症状

大阪府は4日、新たに58人が新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されたと発表しました。

「オミクロン株」への感染が確認されたのは、10歳未満から70代までの男女合わせて58人です。

府によりますと、このうち56人は海外への渡航歴がなく、これまでのところ全員が軽症か無症状で重症者はいないとしています。

これでオミクロン株への感染確認は合わせて145人になりました。

一方、大阪市内の府立高校で、3日までに生徒と教員合わせて19人が新型コロナに感染し、このうち8人についてオミクロン株への感染が確認されているということです。