衛官「採用環境厳しい」
上限32歳に引き上げへ

少子化や景気回復で、自衛官のなり手不足が課題となる中、防衛省は新たに採用する自衛官の年齢の上限を現在の「26歳」から「32歳」に引き上げて人材確保を図ることになりました。

自衛官の応募者数は少子化や景気回復の流れを受けて減少傾向にあり、昨年度採用された「自衛官候補生」の数はおよそ7500人と計画のおよそ8割にとどまるなど人材確保が課題となっています。

こうした中、防衛省は、現場の部隊に配属される若手の自衛官は自衛隊の主力で、増やす必要があるとして新たに採用する自衛官の年齢の上限をことし10月以降、現在の「26歳」から「32歳」に引き上げる方針を決めました。

採用年齢の上限の引き上げは、平成2年以来、28年ぶりで、より幅広い年齢層から募集することで自衛官の人材確保につなげることにしています。

これに関連して小野寺防衛大臣は7日「自衛官、特に『自衛官候補生』の採用環境は厳しさを増しており自衛隊の活動を支える人的基盤の充実・強化の政策について、不断の検討を行っている」と述べました。